撮影日記


2022年11月14日(月) 天気:晴れ

ライトパンカラーSuper V 100の記号は「AIKO」「S45」

カラーネガフィルム「ライトパンカラー」のなかみは,フジと同じもののようである(2022年10月30日の日記を参照)。では,フィルムの縁に焼き込まれている銘柄等の表記も,フジのままだろうか。それをたしかめるには,現像するしかない。有効期限が2005年12月の「業務用フジカラー100」と,有効期限が2002年12月が「ライトパンカラーSUPER V 100」を同じ日に使って,現像した。

左側がライトパンカラー,右側がフジカラーである。現像の条件は同じであるが,像の濃度が大きく違っており,右のほうはなにかが写っていることがわかるものの,左のほうはなにかが写っているかどうかも明確ではない。それでも,とてもスキャンできないというような状況ではない。EPSON GT-9800で読み込んだところ,銘柄として「AIKO」「S45」という記号が焼き込まれていることが,確認できた。

ライトパンカラーのほうは,有効期限を20年ほどすぎていることになる。フジのネガカラーフィルムは,コニカのネガカラーフィルムにくらべると劣化の影響が少ないといわれる(実際に,そういう印象はある)が,さすがに有効期限を20年もすぎると,劣化の影響が無視できなくなるということだろうか。有効期限が2005年6月の「業務用コニカカラー」ほどではないが(2022年10月26日の日記を参照)劣化はかなり進んでいるようで,フィルムの中央付近はまあいいとしても,天地(端)はカブリがきているように見える。

Nikon U2, AF NIKKOR 20mm F2.8S, LIGHTPAN V100

それに対して,有効期限が2005年12月の「業務用フジカラー100」は,劣化が進んで色バランスが崩れているとはいえ,その影響が画面全体で均一のようなので,補正することでなんとか救えそうである。

Nikon U2, SIGMA AF 14mm F3.5, FUJI 100

これらのフィルムは,とくに冷蔵庫などできちんと管理しているわけではない。それだけに,1本ごとに,劣化の進行は異なっている可能性も高い。それでもこれまでに使ってきた期限切れフィルムの傾向からは,次のようなことが言えそうである。
 
●「業務用コニカカラー100(および400)」は,有効期限切れ後,せいぜい15年くらいまでしか使えない。
●「ライトパンカラー SUPER V 100」は,有効期限切れ後20年が経過すると,使用するのにかなり厳しい状況になる。
●「業務用フジカラー100」は,有効期限切れ後15年を経過しても,まだ使えそうである。しかし,20年を経過すると,厳しい状態になるのかもしれない。

つまりは,フジのカラーフィルムも有効期限から20年くらいが使用の限界ということになるだろうか。そうだとすると,残された時間は短い。まだ,かなりまとまった量のフィルムがあるので,有効に使いきってしまいたいものである。


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