撮影日記


2022年10月30日(日) 天気:晴れ

ライトパンカラーの中身はフジカラーなのか

以前にくらべると,市販されているフィルムの銘柄はすっかり少なくなった。たとえば,いま「ヨドバシ.com」で購入できるカラーネガフィルムは,これだけしかない。4年前の状況(2018年10月28日の日記を参照)とくらべると,選択肢がかなり少なくなったうえに,単価もずいぶんと上昇していることがわかる。

お店によっては,ヨドバシ.comではあまり見かけないブランドのカラーネガフィルムが売られていることもある。これらの中身は,KodakやFUJIのフィルムと同じものであるケースもあるようだ。そのような例は,以前から見られる。有名なところでは,愛光商会から発売されていたライトパンがある。ライトパンのカラーネガフィルム,ライトパンカラーのパッケージを見ると,中身がフジと同じものであることをうかがわせる点がいろいろとみつかる。

これは,有効期限が2002年12月のライトパンカラーである。その名称の「Super V」は,同じ時代のフジカラーフィルムも使っていた名称である。中身がフジカラーのフィルムであることを,まったく隠そうとしていない。むしろ,「ライトパンって聞いたことがないかもしれないけど,中身はフジカラーだから安心してね」とアピールしているようにすら見えてしまう。

現像処理として,「CN-16」「C-41」が指定されている。C-41はコダックによるカラーネガフィルムの現像方法の名称で,事実上,世界標準になった処理方法である。「CN-16」はフジによる,C-41と互換性のある現像処方の名称である。「CN-16」を指定していることからも,このフィルムの中身がフジカラーのフィルムであることがうかがえる。

さらに,パッケージを開いてみると,「プリントをご注文の際はフジカラープリントとご指定ください。」という記述が見える。プリントを注文する前に,現像処理を注文することになるわけだが,現像もプリントも「フジカラーのお店」に注文してくださいというからには,もはやこの中身がフジカラーのフィルムであることは,疑いようがないだろう。

しかし,フィルムの縁に焼き込まれている銘柄等の表記は,「FUJI」のままであろうか。それは,現像してみないとわからない。パッケージを開けてしまったからには,実際に撮影に使ってみて,現像することにしよう。


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