こんどは，いたってノーマルな　2台目のFUJI FinePix S2Pro～撮影日記

撮影日記

2016年08月06日(土)　天気：晴

こんどは，いたってノーマルな
2台目のFUJI FinePix S2Pro

昨年のいまごろはまだ，私は(レンズ交換式)ディジタル一眼レフカメラを1台しか使っていなかった。2004年末に購入した，Nikon D70である。個人的にはフィルムでの撮影が主であり，ディジタルでの撮影が従であったから，それで問題なかった。しかし，相次ぐフィルム関連製品の値上げと，ラインアップの縮小には，撮影の楽しみ方を変える必要があるだろうなという危機感をもっていた。とくに，コダックのカラーポジフィルムが全廃されたことが，私のなかでは大きなできごとだ(2014年7月24日の日記を参照)。ナニワカラーキットの廃止も，個人的にとても残念である(2012年11月21日の日記を参照)。
　そして昨年9月に，FUJI FinePix S2Proを入手した(2015年9月7日の日記を参照)。これが，思ったよりも個人的にしっくりくるのである。カメラ本体はNikon F80に相当するボディであり，ファインダーがやや小さく感じる点を除けば，使い心地は悪くない。Nikon F80にバッテリーグリップを取りつけたようなスタイルだから，そのぶんNikon F80より背が高いのだが，よく使っているカメラバッグへのおさまりはちょうどよいので，大きさは問題ない(2016年1月18日の日記を参照)。なにより，FUJI FinePix S2Proから得られる画像が，きれいなのである。「きれい」というのはあくまで主観的なものだから，これに対して異を唱える人もあるだろう。また，条件によって，「きれい」な場合があったり「きれいではない」場合があったりするかもしれない。私が「きれい」だと感じたのは，その場の光で人物を撮り，カメラまかせでJPEG出力したデータを，「カメラのキタムラ」でプリントしたとき，人物の肌色がとても自然に感じられたことにある。
　ところが，昨年入手したFUJI FinePix S2Proには，少し問題があった。
　よくわからないのだが，特別仕様になっていたのである。
　FUJI FinePix S2Proでは画質を，非圧縮モード(H)，JPEG低圧縮(高画質)モード(F)，JPEG標準圧縮(標準画質)モード(N)の3段階で選ぶことができる。もっとも高画質のモードは，非圧縮モード(H)で，さらにこのモードでは，RAWファイルにするかTIFFファイルにするかを選択できる。
　しかしながら，特別仕様になっていることで，「JPEG高画質モード(F)」が選べなくなっていたのである。かわりに，「JPEG高圧縮(低画質)モード(B)」が用意されている(2015年9月18日の日記を参照)。取扱説明書によれば，JPEG標準画質モードでじゅうぶんな画質が得られることになっているから，実用上は問題ないはずだが，どうせ撮るなら少しでも高画質で撮っておきたい。そこで，これまでは少々手間がかかるものの，非圧縮モードのRAWファイルで撮ってきた。

ともあれ，個人的に気に入ったFUJI FinePix S2Proは，今後もできるだけ長く使いたい。ただ，カメラ本体がNikon F80相当であることは，シャッターの丈夫さが最高ではないことを意味している。ディジタルカメラでは，フィルムカメラにくらべて，シャッターレリーズの回数が多くなる傾向にあるという。それだけ，シャッターが寿命を迎える可能性が高い，ということだ。そう考えると，もう1台くらい，FUJI FinePix S2Proを確保しておきたくなる。
　そこでつい，2台目となる，FUJI FinePix S2Proをお迎えしてしまった。