撮影日記


2009年11月20日(金) 天気:晴

マミヤRB67用CdSファインダー

うってかわって,今日は朝からいい天気である。国立へ向かう中央線は,高架の線路を快調に走っていく。澄みわたる空の向こうには,富士山が姿を見せている。昨日の雨が,空をきれいに洗い流してくれたのだろう。

国立での仕事を順調に終えたら,こんどは世田谷での仕事が待っている。国立から世田谷へ行くには,どのようなルートをとるのが効率的だろうか?南武線から井の頭線に乗り換えるのが近道のようだが,すなおに中央線で新宿へもどり,新宿から小田急線で豪徳寺,豪徳寺から世田谷線に乗るのが,遠回りのようでいて,結局は早く着きそうである。
 しかしながら,アポの時刻までは,まだまだとんでもなく時間がある。
 ということで,中央線で新宿にもどる途中に,中野で下車することにした。行き先は言うまでもなく,フジヤカメラである(笑)。
 目的とするのは,「ジャンク館」だ。さっそく棚を覗いてみると,中判カメラのボディ,レンズやそのほかのパーツがごろごろしている。とくに目立つものはバケペンとマミヤM645関係のものだ。どちらも中判カメラとして,とてもポピュラーなものであり,1つくらいは持っておきたいと考えているものだが,ボディやレンズなどを別々に買っていたのでは,いくらジャンク品とはいえそれなりの価格になってしまうので,躊躇せざるをえない。そんななかに,「Mamiya RB67」という文字が記されたパーツがあった。どうやら,ファインダーのようである。

上から覗くようになっており,いわゆるプリズムファインダーではない。横に大きなダイアルがあり,回すことができるようになっている。そしてそこには,シャッター速度や絞りの値が刻まれている。露出計内蔵のファインダーだ。マミヤRB67用には露出計を内蔵したプリズムファインダーが2種類(CdSプリズムファインダー,PDプリズムファインダー)あるが,それらより以前に発売された,「CdSファインダー」のようである。
 もし,この露出計が使える状態であれば,マミヤRB67をもっと便利に使えるようになるに相違ない。側面にあるスイッチを「ON」にすると,ファインダーの視野内に受光素子のついた腕が出てくるようになっている。指針は,反応するだろうか?

残念!指針はびくともしない。
 もしや電池が入っていないのか?と思い電池ボックスを開けてみたところ,ちゃんと電池は入っている。さすがにメーターは故障しているのだろうか。
 そのとき,底面にある赤いボタンが気になった。もしかすると,カメラにファインダーを取りつけたとき,この赤いボタンが押しこまれ,そのときだけメーターが動くのではないだろうか?

赤いボタンを押してみると,指針がぴんと振り切れてしまった。あわててダイアルを回すと,ちゃんと指針の振れを調整できる。価格は2100円だ。これは救出しなければなるまい。多少,指針の振れがずれていたとしても,フィルム感度の調整等で,実用にすることは可能だろう。

フジヤカメラのジャンク館には,ほかにも気になるものがいくつかあった。
 1つは,標準レンズPENTAX-110 24mm F2.8つきのPENTAX auto110である。オート110はすでに入手してあるが,標準レンズが未入手なのである。ただ,ボディが完全に故障しているように思われたので,今回の救出は見送った。
 もう1つは,コムラーの標準ズームレンズだ。ニコンマウントつきで300円。しかし,明らかに分解したあと,いいかげんに組み立てられたものである。この種のレンズは意外と見かけないものだし,もしかするとマウント部分だけでも利用できそうな気はしたのだが,救出するには至らなかったものである。


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