撮影日記


2007年04月11日(水) 天気:晴ときどき曇

ラムネ菓子といえばカクダイ製菓だろ!

「おまけ」についている「お菓子」には,いろいろなものがある。伝統的なものとしては,江崎グリコの「グリコ」があげられるだろう。「グリコ」には必ず「おまけ」がついてくるが,「あたり」で「おまけ」がもらえる例としては,森永「チョコボール」の「金のエンゼル」か「銀のエンゼル」を集めてもらえる「おもちゃの缶詰」や「玉手箱」が代表といえるだろうか。
 さて,「ラムネ菓子」という錠剤状のお菓子は,古くから出まわっている。かつては,大きな袋に詰められて売られていたものもあるが,最近はあまりみかけない。どういうところで「ラムネ菓子」を見かけるかというと,いわゆる「食玩」に入っていることが多いと感じられる。「食玩」の場合,「食」にあたる「お菓子」の方が「おまけ」的な位置づけであり,現在の「ラムネ菓子」は「おまけ」のようなものになってしまっているわけだ。スーパーマーケット等のお菓子売り場で,以前のように大きな顔をしなくなったのは,そういう事情が背景にあるのだろうか?

「ラムネ菓子」と,炭酸飲料の「ラムネ」には,直接の関係はないようだ。「ラムネ菓子」を水に溶かしても,炭酸飲料の「ラムネ」ができるわけではない。「ラムネ菓子」は,炭酸飲料の「ラムネ」をイメージしただけのものである。したがって,「ラムネ菓子」に求められる性質は,炭酸飲料を飲んだときの清涼感である。そのためには,口どけのよさと,ほどほどの酸味が必要である。2007年1月2日の日記で紹介した,近商ストアで見つけた「ラムネ菓子」は,そういう意味で少し物足りないものであった。
 「ラムネ菓子」は,つまり駄菓子である。だから,それをつくっているメーカーは,必ずしも大手のメーカーとは限らないだろう。私の記憶にあるラムネ菓子のメーカーは「カクダイ」という名称であった。上記の,近商ストアで見つけた「ラムネ菓子」は,「カクダイ」のものではない。やはり私は,「カクダイ」の「ラムネ菓子」を見つけ出したいのである。

そして,ようやく。「マンダイ」で「カクダイ」の「ラムネ菓子」を見つけたのである。

これこそ,口溶けがよく,酸味も効いた,私が求めていた「ラムネ菓子」である。「ラムネ菓子」といえば,「カクダイ製菓」だろ!という気分なのである。ちなみに,「カクダイ製菓」は,名古屋市にあるメーカーである。名古屋周辺には,駄菓子のメーカーが多いような気がするが,気のせいだろうか。さて,包装の裏に記載された原材料を確認してみよう。以下のものが使用されていることになっている。

砂糖,コーンスターチ,ばれいしょでん粉,デキストリン,大豆たん白,酸味料(クエン酸,酒石酸),重曹,香料,ぶどう果汁色素,アナトー色素,ベニバナ黄色素

これを見るかぎり,人工甘味料とか合成保存料とか合成着色料とか防腐剤とかいった,問題視されることの多い添加物は使われていないようだ。駄菓子というと,「不潔」あるいは「添加物の固まり」のようなイメージをもたれるかもしれないが,実際にはそうでもない,ということだ。長く人々に支持されてきたロングセラー商品には,それなりの理由が存在するのだ。現在の規準で見て,最高のものではないかもしれないが,重大な問題の含まれるようなものでもないということだろう。もっとも,着色料などは,時代やメーカー等によって,なにを使うかに差があるものかもしれない。


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