撮影日記


2007年04月12日(木) 天気:晴ときどき曇

ポイントカードとクレジットカード

「ヨドバシカメラ」からDM(ダイレクトメール)の封書が届いた。なにかと思ってみてみると,「クレジットカード」の勧誘である。しかも,「ローン専用」というカードである。
 このカードでは300万円までのキャッシング(借金)ができることになっている。金利は7.7%〜15.6%(年利)とのことで,いわゆる消費者金融にくらべると低利である。まあ,そうは言っても,自動車ローンや住宅ローン,ましてや国債や定期預金などの利息と比較すれば,桁違いの「高利貸し」と言える状態だ。入会すればヨドバシカメラのポイントの還元があるようだから,入会してポイントだけいただき,ローンそのものは利用しない・・・という考えも少し頭をよぎるのだが(^_^;
 ところで一般的に,消費者金融等での借金総額が年収の1/3を越えると返済が苦しくなると言われているようだ。国税庁の「平成17年 標本調査結果(民間給与の実態調査結果)※1」によれば,1年を通じて勤務した給与所得者4,494万人について見ると,300万円超400万円以下の者が772万人で,全体の17.2%を占めている。この資料には,給与所得者が正社員か否かについての分類がないようなので,パートタイマーとして働く割合が高いと思われる女性を除いた男性だけの数値をあわせて見てみると,やはり300万円超400万円以下の者が494万人で,全体の17.8%を占めている。年収300万円代の人に対し,300万円という金額が年収の1/3程度の人(すなわち年収900万円以上の人)は全体の10%にも満たない少数派なのである。それだけの大きな借金を簡単に作ることができるこのカードは,私のような給与所得者にとってはきわめて危険なカードであると言えるわけだ(笑)。

私がもっているヨドバシカメラのカードは,いわゆるポイントカードだけである。このようなただのポイントカードのほかに,クレジットカード機能のついたカードも用意されているようだ。
 そのクレジットカードの説明を見てみると,「リボ払い」を選んだ場合にはポイント付与率がアップするようである。クレジットカードで買い物をすることは,クレジットカード会社に代金を立て替えてもらい,あとでその代金を返す,という形になる。つまり,クレジットカード会社から,借金をするわけである。「リボ払い」とは,毎月の支払金額を固定して,クレジットカード会社に借金を返す,という形態である。「翌月一括払い」の場合には,そのときの借金に「利息」はつかないようであるが,それ以外の「分割払い」の場合には,そのときの借金に「利息」がつくのが一般的である。この場合の利息は,年10%程度のようで,いわゆる消費者金融の金利にくらべれば負担は小さいものの,絶対的な負担としては決して小さなものではないだろう。
 ともあれこの種のカードは,「計画的に」「かしこく使う」ということにつきることになるのだろう。

※1 http://www.nta.go.jp/category/toukei/tokei/menu/minkan/h17/pdf/1.pdf


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