撮影日記


2007年04月05日(木) 天気:晴

暗くなってもがんばる「すいすい」

これまで,この日記では,「世界遺産航路」(宮島−平和公園)に乗った話(2006年11月26日の日記を参照)や,「雁木タクシー」(小型モーターボートによる平和公園周辺の遊覧)に乗った話(2007年1月14日の日記を参照)を紹介してきた。市内中心部を流れる川を運行する遊覧船は広島市特有の風景の1つとして定着してきたといえるが,これらの遊覧船は,1989年の「海と島の博覧会」をきっかけに設立された第3セクターの広島リバークルーズ(株)による遊覧船の運航からはじまったといえるだろう。広島リバークルーズ(株)では当初,「すいすい」と「るんるん」という2隻の船で運行されていた。しかし,利用者の低迷から経営が成り立たなくなり,2002年3月に解散となっている。
 その後7月に,「すいすい」1隻となった(もう1隻「るんるん」は担保になっていたらしい・・・・その後,どうなったのか・・・・)が,(株)アクアネット広島によって遊覧船の運航が再開された。「すいすい」は,「世界遺産航路」と同様に元安橋の下流側にある桟橋を発着し,およそ40分の遊覧が楽しめるようになっているとのことだ。

Mamiya Press Super23, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100GP

さて,「すいすい」が運行される川の両岸には,サクラ並木がある。川からこれらのサクラを楽しめるよう,この時期の「すいすい」は,サクラの木の近くを航行する。たとえば,「楠木の大雁木」のところでは,水位などの問題がなければここまで近づいてくるのだ。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, EPN

下流側から右岸のサクラをながめつつ「楠木の大雁木」へ接近してきた「すいすい」は,このあと三篠橋東詰付近のサクラを楽しめるように,左岸の方へ移動していく。この写真は,お昼休みの時間帯に「楠木の大雁木」にやってきた「すいすい」である。

夕暮れがせまってくると,空の色が変化しはじめる。だんだんと深い色になりながら,その間に,強い夕日の色があらわれたり,さらには人工光の色があらわれたりする。そんな夕方にも,「すいすい」はサクラを求めて川を行き来している。ちょうど「すいすい」の向こうでは,広島市民球場でナイターがおこなわれているのであった。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, EPN

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