撮影日記


2006年09月01日(金) 天気:晴

サギソウ咲く

サギソウは,湿原に生育するラン科の多年草である。その名前は,シラサギがハネを広げている姿に似た花を,長く伸びた花茎の先につけることに由来する。昨年,久しぶりに花を咲かせてくれたが,今年は,昨年よりも多くの花を咲かせてくれた。自生のサギソウは,かなり数を減らしているようだが,栽培は比較的容易なようで,園芸用として多くの球根が売られている。つまり,入手は容易なのだ。しかし,自生地からの盗掘も少なくないそうである。
 さて,自宅でプランターに植えたサギソウを撮る場合,どのような撮りかたが考えられるだろうか。背景に好きなものを配置できるというメリットはあるが,置くことができる場所,距離,量などの制約は大きい。そうであれば,背景を暗くして,白い花が浮き上がるように撮るのがいいだろうという発想になる。以前は,暗い室内で軽くフラッシュをあてて,イメージに近い写真を撮ることができたが,これを屋外でやろうと考えた。
 まだ薄暗いうちに,フラッシュをセットし,準備をすすめる。今回,National PE-5651を使うことにした。これには,オプションの「パナズーム」を取りつけると,発光量を連続的に変化させることができる。フラッシュメーターを使って,そのあたりの光量を微妙に調整しながら撮ろうと考えたのであるが・・・・・・PE-5651が発光しない。故障のようである orz

そのまま気分が萎えてしまったので,D70様でお手軽に撮るだけで,今日は終わりとした。

Nikon D70, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

今年は,昨年にくらべて,サギソウが咲き始めるのが2週間ほど遅かった。そのため,まだ,花を楽しませてくれる株が残っているのである。PE-5651はメーカーで調べてもらうことにして,ほかのフラッシュを利用したりして,あらためて室内で撮りなおしてみようかな,などと思うことにした。
 PE-5651は,パナズームを使って連続的に発光量を変化させられること以外に,発光量に余裕があることも大きな特徴としてあげられる。積層電池を使うとチャージも速くなるのだが,フラッシュを使う機会は少ないので,積層電池を使うのはもったいない気もする。そこで,単1乾電池8本を使う電池パックを利用している。
 とりあえずPE-5651のかわりに,SUNPAKのAUTO30SRを使うことにしようと考えた。マニュアル発光時に,5段階に発光量を変化させられるからである。これの電源は,単3乾電池4本であるが,なんとなくACアダプタがあれば,やはり室内で使用するときには便利なんじゃないか?という気がしてきた。こういうオプション品は,「いつでも買えるだろう」と思っているうちに,それを使う製品の製造・販売がすべて終了してしまい,いざ使いたいときに入手できなくなるという性格が強いような気がする。とくに,電源関係は,影響が大きいだろう。

とりあえず,今日は気分が萎えてしまったので,撮りなおしは明日以降に考えることにしよう(などと言っているうちに,来年になってしまうかもしれない)。


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