撮影日記


2017年05月27日(土) 天気:晴

復活!?アマチュアの店
移転再開業のマルシンカメラを訪れた

大阪の梅田界隈には,中古カメラを扱うお店を多く見かけることができる。とくに興味を引かれていたお店の1つに,大阪駅前第1ビル1階の「マルシンカメラ」がある(2010年7月17日の日記を参照)。ただし,「定休日:日曜日」「営業時間:18時まで」であったため,なかなか訪れる機会には恵まれなかった(2014年9月14日の日記を参照)。しばらく訪れる機会がないまま,「マルシンカメラ」は昨年秋に閉店するという情報が伝わってきた。しかし,「マルシンカメラ」は潰えたわけではない。規模は縮小したものの,若い店員さんが引き継いで大阪駅前第1ビルの3階に移転して再開業したとのことである。
 今日,友人にご案内いただき,移転した「マルシンカメラ」を訪れることができた。「梅田フォトサービス」のところのエスカレータをあがっていけば,「マルシンカメラ」のあたらしい店舗に到達することができる。
 いまのところ,店主が1人で切り盛りしているようで,休憩などで不在のときがあるようだ。訪れたときも,店主は不在で,外から施錠されたお店のなかを覗くことしかできなかった。しばらく待っていると店主がもどってこられ,お店のなかに入ることができた。商品点数は少々寂しくなったものの,初期のニコンFの化粧箱(二重箱の外箱にも「Photomic」のロゴがある)のように貴重な資料となりうるものが見られることについては,以前のお店のよさを受け継いだ面であろう。
 さて,あらたに開業されたお店に対しては,少しでも応援してあげたい気持ちがある。しかし,お店にとって利益の大きそうな高額商品を購入することは,容易ではない。だから,ジャンク品コーナーに目を向ける。以前の「マルシンカメラ」の魅力には,長大なジャンク品コーナーに詰めこまれた,膨大なジャンク品というものもあった。あたらしい「マルシンカメラ」は以前のように広くないので,ジャンク品コーナーはささやかなもので,そこに置かれたアイテムもごく少ないものである。それでも変わらず,魅力的なものが埋もれている。今日は,次のものを救出することにした。

Nikomat ELは,ニコンがはじめて発売した,絞り優先AEの使える一眼レフカメラである。ペンタ部正面に目立つ凹みがあることから,ジャンク品価格になっていたようだ。このカメラは,電源として4SR44(または4LR44)を使用する。アルミ箔を丸めたものなどを詰め物として長さを補えば,LR44を4個直列にして使うこともできる(2015年6月15日の日記を参照)。はじめてNikomat ELを手にした人がいちばん迷うことは,電池ボックスの場所であろう。カメラの外をいくら眺めても,電池ボックスの蓋のようなものは見つからないのである。それならば,PENTAX auto110のように裏蓋をあけたところに電池を入れるのだろうか?と思う人もあるだろう。
 正解はここ,ミラーの下である。

電池を入れてみたところ,いちおう動作しているようだ。露出計も問題なく動くし,シャッター速度もきちんと変化する。

さらに,このようなレンズを救出することにした。

「REPROMASTER 135mm F8」というレンズだ。正体はいまひとつよくわからないが,製版レンズのようである。側面に「W.Germany」という文字が記載されているので,ドイツが東西に分裂していた時代のレンズだ,ということは間違いない。

あたらしい「マルシンカメラ」の営業時間は,12時〜18時が基本で,途中の15時〜16時が休憩で不在とのこと。定休日は,毎週火曜日ということになっているようだ。日曜日も営業されるのは,個人的に好都合だ。これからも機会を見つけて,お店を訪問できるようにしたいと思う。

店主近影(※顔出し不可)

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