撮影日記 |
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2009年08月04日(火) 天気:曇オリンパスペンFは復活するか?「連写カルディアByu〜n」や「リコーAD-1」を,カメラのキタムラあけぼの店のジャンクワゴンから救出したのは,もう2年も前のことになる(2007年9月29日の日記,2007年11月7日の日記を参照)。そのときに救出したカメラは,それだけではなかった。ただ,復活の見通しがまったくたたなかったので,これまで話題にしてこなかったのである。 「オリンパスペンF」は,円形の幕が回転する独特のシャッターをもつ,ハーフサイズ一眼レフカメラである。いまだ人気も高く,動作する状態のものは数万円で取り引きされることもある。そんなカメラが,ジャンクワゴンに放りこまれていたのである。 ここは,落下させたことでちぎれるようなものではない。ということは,別のトラブルが予想される。さて,巻き上げをしようと思うが,まったく動かない。シャッターレリーズボタンを押しても,シャッターは動作しない。つまり,シャッターがなんらかの理由でかたまっており,それを無理やり巻き上げようとして,引きちぎられたものと思われる。 さらに重大な問題があった。 「ミラーを動かすメカニズムがない」という重大なトラブルがあったのでは,とても素人では手に負えない。しかし,まともな状態であれば数万円のカメラ。また,独特なシャッターメカニズム,ハーフサイズ一眼レフカメラという特殊な存在。これは不動品であっても,手もとにもっておきたいものである。たしかボディとレンズは別々に価格がつけられていたと思うが,当時の「カメラのキタムラあけぼの店」のジャンク品は,まとめて買えば安くなるシステム。結局,1アイテムあたり500円くらいで救出したはずだ。 2009年7月31日,オリンパスの元常務取締役だった米谷美久氏が前日(7月30日)に逝去されたとのニュースが流れた。 手に負えないのはわかっていながら,とりあえず底を開けてみた。 シャッターレリーズボタンを押した動きは,(1)の部分に伝わってくるようである。そして,(2)の部分が動いて自動絞りのレバーを動かすようなことまでは明白である。しかしここから見えるギアは,すべてしっかりかみあっており,微動だにする気配はない。 シャッターが動いた。 そうだ,ミラーを動かすメカニズムをなんとかしなければ。 そして「オリンパスペンF」は,ふたたび深い眠りにつくことだろう。 |
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