2005年07月02日(土) 天気:大雨ときどき小雨
雨だ!防水だ!
今年の西日本は,空梅雨傾向である。と,先日の日記に書いたばかりだが,この週末から来週にかけては,雨の日が続くようである。ようやく,梅雨らしい天気になったということか。と,思ったら,今度は大雨である。雷鳴も激しいときがある。梅雨らしくなった,というよりも,いきなり梅雨末期の天気になった,という印象である。
あまりに激しい天気のため,今日は写真を撮りにでかけることもなく,書店と中古カメラ店を巡ってみることにした。
書店を訪れた目的は,学研「科学のタマゴ 2号」を購入するためである。もちろん目当ては,付録の「実験用カメラ」である。巻き上げ機構など,基本的には昨年の,「大人の科学マガジン 3号」付録のピンホールカメラと似たようなしくみが採用されている。むしろ,「大人の科学マガジン」のカメラを改良したものといえるだろう。このカメラについても,近いうちに「実験」撮影をしてみたい。ところで,本体の書籍の方は,「大人向け」ではなく「子ども向け」になっている。
そのあと,大洲カメラに寄った。土曜日ならば,開店しているのである。先日,「マミヤ135EF」と「マミヤM」を発掘し救出したのだが,ほかにも気になるコンパクトカメラが埋もれている気配があったためである。そして,今日も2台のカメラをジャンクコーナーから発掘した。
そのうちの1台は,「オリンパスAF−1」である。いや,愛称名でいう方がわかりやすいだろうか。それは「ぬれてもピカソ」である。AFコンパクトカメラで,はじめて防水構造(当時,「日常生活防水」という表現がされていた)を採用したカメラである。また,正面カバーをスライドさせることでスイッチONになるしくみは,前のシリーズ「XA」を受け継いだものと考えることができる。このしくみは,さらに後のシリーズ「μ」にも受け継がれてゆく。
外見は,直線を基調とした突起のないスマートなボディとなっている。レンズ前面に保護ガラスがある点が,唯一,外見から防水カメラであることを窺い知ることのできる点であろう。
オリンパス「ピカソ」のシリーズは,電源にリチウム電池を採用したことにより,内蔵フラッシュの充電時間が,驚異的に短くなったことを特徴にしていた。それまで,単3乾電池2本を電源とするカメラでは,内蔵フラッシュの充電にだいたい8〜10秒くらいかかっていた。その受電時間が,2〜3秒程度に短縮されたのである。「即」「ピカッ」というあたりの言葉から,考え出されたネーミングではないかと思っている。
「ぬれてもピカソ」は,持ち帰ってからいろいろと調べてみた。まず,電池の接点に腐食はみられない。レンズもボディもそんなに汚れていない。ボディに破損の形跡も見られない。となると,内部の回路がダメになっているか,あるいは,故障していないかのどちらかだ,と判断した。また,背面のディジタル時計は問題なく動作していたので,水没の前歴もないものと思われる。
そこで,まず電池を入れた。
スライドカバーを開いた。
なにも音がしない。動作しているようすがない。
電池を入れなおしたり,裏ふたを開いて閉じたりしてみたが,なにも反応はない。ファインダーを覗いて,シャッターレリーズボタンを「軽く」半押ししてみた。なんのインジケータ表示も認められない。うーん,外見はきれいだが,内部は完全にダメになってしまっているのだろうか。と,無造作にシャッターレリーズボタンに触れると,フラッシュが発光し,シャッターや巻き上げが動作した。
どうやら,スライドカバーを開いて電源をONにしても,なんの音もしなければ,なんの表示もされないようである。また,「フォーカスロック」機構はあるが,シャッターレリーズボタン半押しで動作するものではないこともわかった。つまり,「ぬれてもピカソ」には,「シャッターレリーズボタン半押し」という概念はないのかもしれない。シャッターレリーズボタンの「半押し」の位置をさぐろうと指をかけても,そうこうするうちに,シャッターを切ることになってしまうのである。
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