撮影日記


1997年04月25日(金) 天気:雨かも

貴様はすでに・・・・・

最近,いろいろな企業がウェブサイトを開設し,さまざまなPRやユーザサポートへの活用を模索しているようだ。とくに,サポート関係についての充実を期待したいところである。

先月購入した中古のMamiya-sekor 50mm F6.3には,付属品のフードがなかった。フードがいまでも「補修部品」などとして入手可能かどうか,マミヤ・オーピー株式会社に問い合わせることにした。マミヤ・オーピーはウェブサイトを開設しているので,メールで問い合わせた。

返事をいただくまで,およそ1週間かかった。まあ,そんなものだろう。その返事によると,マミヤプレス関係の付属品等はすでに在庫がなくなっているとのことである。通常,販売終了は3ヵ月分くらいの必要数を用意して通達するらしいのだが,マミヤプレスの場合,通達から在庫完売まで2週間しかかからなかったという。
 この返事ではさらに,「この種のカメラには一定の根強いユーザー層があるが,量産体制をとることができるまでの数に需要が達しない」という。少量生産に対応してもらえる工場がほとんどなく,今,再生産するとしても「手作り」的な製品になるため,適正な価格で提供できないそうだ。

このような返事に対して,御礼を兼ねて「修理への対応状況」について確認をした。こんどは,翌日に返事をいただけた。最初,返信に1週間もかかったのは,在庫がほんとうにないのかどうか確認してくれていたのかもしれない。
 2回目の返事によると,修理に必要な主な部品はまだ確保できているので,しばらくは修理にも応じられるという。ありがたい,これで安心してまだまだ使用できる。
 しかし,衝撃的な事実を今ごろ知った。
 「セイコー0番メカニカルシャッター」がすでに生産終了しているのだ。レンズシャッターの修理は,場合によっては対応できない可能性がある。レンズシャッターカメラの心臓部とも言えるシャッターユニットの生産が終了しているということは,「貴様はすでに・・・・」と言われているのも同じようなものかも知れない。

今後,「部品取り」などのために,ますます中古品の需要が高まるかも知れないと思う。

最後に,丁寧な対応をしてくださった,マミヤ・オーピー株式会社の担当者様に,この場を借りて御礼申しあげたい。「引き続き今後ともマミヤプレスをご愛用いただきますようお願いいたします」という,担当者様のお言葉をかみしめながら。


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