撮影日記


2009年04月07日(火) 天気:はれ

今年も楠木の大雁木にて
サクラを撮る
(コダックステレオカメラ編)

今年もひととおり,「楠木の大雁木」のサクラを撮ることができた。サクラを鑑賞するための「すいすい」の運航も,ひとまず今日までとのこと。お昼休みを利用した「楠木の大雁木」のサクラ撮影も,今年は今日を最後にしようと思う。

さて,お昼休みに撮影できる場所にも限界がある。そこで今日は,ステレオ写真を撮ることにした。「Kodak Stereo Camera」の出番となる。
 まずは雁木を下りて,下流側から上流側に向かってサクラを見上げてみよう。

KODAK STEREO CAMERA, KODAK ANASTON LENS 35mm F3.5, 400UC

ステレオ写真を撮るときの常套手段として,手前に「余計なもの」が写りこむようにした。立体視すれば,左の方には手前にもサクラの枝があることが見えてくるだろう。ここにサクラは3本ある。一番手前の1本は,幹が見えていないわけだが,手前に重なる枝が,その存在を主張しているのだ。なお,晴天のお昼に感度ISO400のフィルムを使用しているが,Kodak Stereo Cameraのシャッター速度は1/200秒までしかない。その結果,F16やF22にまで絞りこむことになるわけで,結果としてはほぼパンフォーカスになってしまう。
 ところでお昼休みの「楠木の大雁木」周辺は,ふだんから散歩しているような人をよく見かける。最近のようにサクラの季節ともなれば,散歩している人の姿や昼食を食べている人の姿を,いつも以上に多く見かけるように感じられる。
 そして,携帯電話機をここのサクラに向けている人も,当然のようにあらわれる。
 そういう人たちが写りこまない瞬間を狙うのは,それなりの忍耐力が必要となる。ああ,三脚を用意しておけばよかった。いや,人が写りこんでしまったほうが,立体視するのが楽しいかもしれない。

KODAK STEREO CAMERA, KODAK ANASTON LENS 35mm F3.5, 400UC

つづいて,上流側から下流側に向かって,サクラをながめてみる。ここでサクラを見上げると,まったくの逆光になってしまうので,むしろ遠景をながめるようにしてみた。

KODAK STEREO CAMERA, KODAK ANASTON LENS 35mm F3.5, 400UC

ここに「すいすい」や「雁木タクシー」がやってきてくれればうれしいのだが,今日は少し出遅れてしまい,「楠木の大雁木」に到着したときにはすでに「すいすい」が近くまでやってきていた。しかも今日も水位が低いためか,「すいすい」はこれより上流へは行かず,さっさと折り返して帰ってしまった。まったく,惜しいことをした。
 また,「雁木タクシー」は通常のタクシーと同様に,お客さんがあるときに随時運航されるのだが,今日は最後まで姿をみかけることができなかった。

KODAK STEREO CAMERA, KODAK ANASTON LENS 35mm F3.5, 400UC

最後に,基町の高層アパートが背景になるように,川沿いのサクラを撮ってみた。もちろんここでも,手前にサクラの枝が突き出してきているような場所を選んでいるので,立体視して確かめていただきたい。
 ここでも,「雁木タクシー」あるいはそのほかの船が通りかからないかと期待したのだが,そんなに都合よく,世界は回っていないのである。

さて,お昼休みを利用した「楠木の大雁木」でのサクラの撮影は,今年はこれで終わりとする。しかし,Kodak Stereo Cameraに装填した36枚撮りフィルムは,まだまだ残っている。週末あたりに,どこか別の場所でサクラを撮影してみようと思うのだった。


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