撮影日記


2006年06月04日(日) 天気:晴のち曇

サボテンの花

サボテンとは何か。一般的には,葉がなく,太い茎にトゲが生えている植物を指すだろう。しかし,たとえばシャコバサボテンのように,トゲのない(目立たない)ものもサボテンと呼ばれていたりする。まあ,辞書などをみれば,たとえば「サボテン科」の「常緑多年草」などという明快な回答は出てきたりするのだが。
 ところでうちには,10年くらい前から,このようなサボテンが住み着いている。

Nikon D70, AF DX Zoom-NIKKOR ED18-70mm F3.5-4.5G

実に平凡な,どこにでもありそうなサボテンである。茎は細く,ひょろひょろと伸びている。冬に,うかつにも雪にあててしまったりすると,真っ赤になって縮みあがり,枯らしてしまったか?と気になったりもする。それでも春になると,ときどき子株が出ては,土の上に落ちて,適当に増殖していったりする。
 しかし,このサボテンの名前を知らない。
 いくつかの本を見たりしたのだが,明確な回答は,まだ見つけられていない。実際,サボテンは,たいへん品種が多いらしい。数1000種以上,10000種を越えるとも言われる。園芸関係の本では,園芸品種として人気の高いものは詳細に説明しているようだが,このようなあまりに平凡なものについては,明確な回答を用意してくれていないようだ。それでもなにか,一般的なというか,ある程度,広い範囲の「分類」をあらわすことばくらい見つからないものかと思うのだが,今ひとつ,自信をもってこれだという回答がみつからない。専門的な学名を知りたいとか,そういうことではない。単に「サボテン」ではなく,「なにサボテン」と呼べばいいのか,それが知りたいだけである。

そんなサボテンだが,毎年,この時期になると,きれいな花を咲かせてくれる。

MINOLTA X-7, TAMRON 80-210mm F3.8-4 (03A), JX100

サボテンの花は,その色や形態が,たいへん強烈に感じられることが多いと思う。このサボテンも,強烈なオレンジ色が印象的である。そして,今年は,例年以上にツボミがたくさんついている。このサボテンは,朝,明るくなると開花するので,これからしばらく,朝起きるのが楽しみである。

サボテンは,乾燥地帯に見られることが多い。そのため,乾燥に強いとも言えるのだが,水をやる必要がないわけではない。生育期の植物にとって,水が不要なはずはないのである。ただ。やりすぎると,根腐れ等のトラブルが起こりやすいようで,注意が必要である。


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