撮影日記


2005年03月27日(日) 天気:晴

ディジタルカメラで大伸ばし

最近,テレビの買いかえを考えている。
 現在,うちで使っているテレビは,地上波ディジタル放送に対応していないので,2011年には使えなくなってしまう(まあ,まだ6年も先のことなのだが)。また,このテレビは16インチという小型のものである(しかし,ワイド画面だったりする)。来年には,広島でも地上波ディジタル放送が開始されることにあわせて,地上波ディジタル放送に対応した28インチくらいのテレビを買おうと考えているのである。
 とりあえず,デオデオに行って,いろいろと見た。売られているものの主流は,液晶テレビのようである。ブラウン管のものにくらべると,重さが半分以下というところがうれしい(ブラウン管の28〜32インチで50〜60kg,液晶の26インチで20kg)。しかし,液晶テレビの画像は,汚いのである。たとえば,そのとき店頭では,ディジタル衛星放送で,オーケストラの演奏風景が映し出されていた。ライトがあたって顔が光るとき,そのハイキーの部分が不自然に飛んでしまったり,背景の暗い部分にノイズが見えたりする。これは,液晶だからなのか,ディジタル放送だからなのか,その理由が知りたい(ちなみにブラウン管では,それは気にならない)。店員さんの説明では,「電波が弱い」という。それでは,一部の機種だけにそれが目だつことが理解できない。
 このような大画面液晶テレビのノイズは,画面が大きくなったために,目だつようになったのかもしれない。
 ということで,まだテレビの買いかえは具体化していない。決して安い買い物ではないことも理由にあるが,ふだん,あまりテレビを見ないということの影響も大きいかもしれない。

ところで,D70様を「カメラのキタムラ」でお迎えした後,「カメラのキタムラ」の「ネットプリント」サービスをときどき利用するようになった。このサービスは,インターネットを通じて画像データを送信しておけば,店舗の機械(フロンティア)で出力したプリントを受け取ることができるというものである。夜中のうちに送信しておけば,翌日の午前中には受け取ることができるようになっていることが多いので,けっこう便利である。こういうとき,近所に「カメラのキタムラ」があると便利だ。
 「ネットプリント」は,専用のアプリケーションソフトウェア(無料で配布されている)を利用し,自分のパーソナルコンピュータ内にあるJPEG画像を選び,サイズやプリント枚数などを指定して送信するようになっている。そのため,ディジタルカメラで撮影したデータでなくても,スキャナで取りこんだ画像や,いろいろな加工をした画像も出力できるので,用途は広い。
 このサービスを利用して出力するのはいつもL判だったが,今回,ワイド四つ切での出力を試してみた。これが使えるなら,フィルムをディジタル化したデータを送信して,自由にトリミングや補正をおこなったものの出力に,もっと活用できると考えたのである。

今回,プリントを試した画像は,右のようなものである。古い県営住宅が取り壊されている地区があるのだが,きれいな青空のもと,壊しかけの建物の前に,青いトラックが棄てられている,という状態である。そんな,(そこに住んだことのある方には失礼ではあるが)「ゴーストタウン」という表現があてはまるような光景をたまたま目にし,それを撮ったものである。
 このとき使用したボディはD70,レンズはシグマのAF 14mm F3.5である。ゴーストが出やすいレンズなので,太陽光がかからないアングルを選んで撮影した。データはRAWで記録し,Nikon Capture 4で,彩度を強調している。そして,JPEGの最高画質で保存して,「ネットプリント」でキタムラのサーバへ送信した。
 ワイド四つ切に出力されたプリントを見て,愕然とした。画像が汚いのである。今回のような絵柄においては,発色については問題なく,解像度も十分である。しかし,部分的に絵柄が乱れている。よくみると,JPEG特有のノイズと考えられる。

大画面液晶テレビの問題と同様に,L判くらいでは目だたないであろうJPEG画像の汚さが,ワイド四つ切にすることで目だつようになってしまったということのようだ。次の機会には,TIFF形式でデータを渡してみようと思うが,「ネットプリント」ではJPEG形式しか対応していないので,店舗までデータをもっていく必要がある。


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