2009年02月07日(土) 天気:曇ときどき晴
ウエストンマスターで測光する
今日はちょっといい天気である。
ウエストンマスターに似合うカメラをいろいろ考えてみたが(2009年2月5日の日記を参照),とりあえず今日はフィルムを装填したままにしていたカメラを使うことにする。それは,SAVOY ROYER II(サボワ・ロワイエII)だ。
SAVOY ROYER II
SAVOY ROYER IIは,おフランス製のカメラざます。
ところが,フランス製のカメラは,現在では決して目立つ存在ではない。いまや,カメラと言えば,日本製である。あるいは,カメラと言えばドイツ製なのであった。このほかにカメラを多く生産していた国としては,ソ連やアメリカなどもあげられるだろう。
世界最古の写真は,1825年にフランスのニエプスが撮ったものであるとされている。そして銀を使った写真技法を確立したのは,やはりフランスのダゲールであるとされている。フランスは,写真の発祥の地と言ってもいいような国だ。しかし,近代から現代にかけて,世界のカメラ産業をリードする立場になることはなかったようである。
なお,今日の主役は,SAVOY ROYER IIではなく,WESTON Master-II model735である。SAVOY ROYER IIについては,2006年3月11日および2006年3月17日の日記も参照。
WESTONの古い露出計は,フィルム感度の基準がASA (ISO)とは異なっているらしい。その差はだいたい,1段から1段半くらいとのこと。ただ,WESTON Master-II model735がそのような機種に該当するのかどうかはわからないし,古い露出計であるため,そもそも精度が悪くなっている可能性もある。そこで,ふだん使っている露出計とあわせて使ってみて,その差をたしかめてみようと思う。
今日,比較に使ったものは,SEKONICのディジタル式露出計L-328である。どうせなら,同じSEKONICでも,STUDIO DELUXE L-398あたりと比較したいところだが,磁石を使ったメーターをもつ露出計を2つ,小さなバッグにつっこんでおくのも少し抵抗がある。
さっそく,ほぼ順光の条件で測光してみよう。
感度100に設定,1/130secでF10を示している。
感度ISO100に設定,1/125secでF11を示している。
読み取るときに,なんらかの補正が必要ではないかと考えていたのだが,これだけを見たのでは補正の必要はなさそうである。取扱説明書を見れば,「手のひらで測光する方法がやりやすい。そのときはダイアルのCで読み取れ。」と書いてある。Cは,本来の指標よりも1段ずれたところに記してある。つまり,手のひらで測光したときは,1段絞りを開けろ,ということらしい。そのようにしてみると,指針はおよそ300を示し,ほぼ同じ測光値となったのである。
今日のところの結論。
私の手元にあるWESTON Master-II model735は,現代の露出計と同様に使用できる。
まあ,今日の1回だけで,このWESTON Master-II model735を全面的に信用するわけにはいかない。今後も状況を変えて,何度か試してみようと思う。
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