撮影日記 |
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2005年06月12日(日) 天気:曇ときどき晴モリアオガエルと出会う昨日,中国地方も入梅したらしい。昨日の朝はものすごい雨だったし,来週の週間予報でもすっきりしない日が多い。しかし,今日は,雨は降らないという予報だ。そこで,三段峡へ行くことにした。 三脚を「マスター」にして装備の軽量化をはかりながら,レンズは超広角,広角,標準,望遠と欲張ったものである。 期待通り,道中のいつもの場所で,多くのモリアオガエルの卵に出会うことができた。ここで何枚か撮影し,さらにピントグラスを覗くと,なにかもぞもぞしている。あらためて木の枝を見上げると,モリアオガエルが集まりはじめているではないか。これから産卵をはじめそうな気配である。ここで予定変更である。なによりも「マスター」では,木の枝に近づいて撮るには,全高が足りないのだ。さっさと荷物を片付け,駐車場まで戻り,機材を次のように交換した。 少々急ぎ足気味で,1時間ほどで往復し,戻ってみると,やはり産卵であった。卵が少しずつ大きくなっている。数匹のモリアオガエルが1箇所に群がっている(こういう状態の枝が2箇所ほどあった)。これまで,モリアオガエルの卵は何度も見たが,産卵しているときを見るのははじめてであったので,今日はここだけ撮ることにしたのである。 さらには,「ほお,マミヤプレスは懐かしいね」と声をかけてくださった方もあった。数10年前,マミヤプレスを持って南米に撮影にでかけたが,大きく重くて結局使わないので,現地で売りはらってこられたそうである。今日は,全国の著名な山を巡る道中だとのことだが,モリアオガエルの産卵を目撃するのは,その方も,はじめてだとのことであった。私が「目だつ」カメラを構えていなかったら素通りするところだったよ,などと言われると,少しは役に立てたようで,うれしかったりする。 しばらくして,日が陰ってきた。太陽がちょうど山に隠れようとしていた。それにあわせるかのように,モリアオガエルたちは,枝を伝って,山の中へ帰っていった。 |
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