撮影日記


2005年02月06日(日) 天気:晴

1000mmの世界

今日は,よく晴れた。仕事もちょっとキリがついた。こんな日は,先日いただいた,シグマ製1000mmレンズの「試し撮り」にでかけるしかない。なにせ,F13.5という暗さである。こういう明るい日でなければ,なかなか使いにくいであろうことは,十分に予想される。

さて,1000mmという焦点距離のレンズでなにを撮るべきだろうか。ちなみに,このレンズをくださった方は,鳥を撮るつもりだったそうである。しかし,それは,バードウォッチングなどしたことのない私には,とても難しそうなので,今回はそのマネはやめておく。とりあえず,遠方まで見晴らせそうな場所として,元宇品へ行ってみることにした。
 海岸まで降りて,海面に反射する光や,遠方の船舶を撮ってみた。いや,撮ってみようとした,に過ぎない。F13.5の視野は,昼間であっても絶望的に暗いのである。また,1000mmの視野はさすがに狭く,なかなか被写体を捉えられない。また,その視野は想像以上に狭く,思ったような構図がなかなか得られない。
 三脚は,ザ・プロフェッショナルを使った。やや不安定さを感じるが,さすがに反射望遠レンズのコンパクトさのおかげか,実用的に支えてはくれているようである。
 さて,とりあえず,写ったものは,こんな感じである。

SIGMA MIRROR TELEPHOTO 1000mm F13.5, Venus800

海岸から,遠方を航行する船舶を撮ってみた。さすが瀬戸内海は,船舶がひっきりなしに航行する。四国への高速船,近くの島へのフェリー,貨物船,漁船,プレジャーボート,さらには自衛艦すら遠望できた。船舶の数は多いので,シャッターチャンスも多そうなのだが,1000mmという望遠レンズで見るせいか,どれも動きが速い。おいかけていられないのである。鉄道であれば,それは必ず線路上を通るので,「置きピン」という方法が使えるが,相手が船舶では,そうもいかない。また,海上は湿気があるのか,視野がかすんでいて,なかなか絵になりそうにない。

SIGMA MIRROR TELEPHOTO 1000mm F13.5, Venus800

いつもの太田川放水路に移動した。ここなら,鳥に出会えそうだからである。しかし,休日で河川敷に人が多いせいか,鳥の姿はあまりない。ふと見上げると,小型飛行機の姿があった。無謀にも手持ち撮影である。というか,飛翔体など,三脚で撮ることができるはずもなさそうである。
 今回は,ファインダーで見える像も,今ひとつはっきりせず,ピントあわせにも厳しいものを感じた。ぼちぼち,1000mmレンズならでわの撮り方というものを,自分なりに見つけていこうと思う。
 ところで,このレンズには,ひとつ,個人的に大問題がある。それは,このレンズは,「ニコンFマウント」仕様ではない,ということだ。使い慣れたボディが使えないというのは,さらに厳しい条件となる(笑)。


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