撮影日記


2005年01月27日(木) 天気:曇

続々・もっとコンパクトな三脚を求めて

コンパクトで丈夫な三脚,というと,大型三脚のハーフサイズとしてラインアップされているような製品がまず思いつくだろう。たしか,脚は大型三脚のものと同様のものを使用しており,丈夫である。しかし,もとが「大型」三脚なので,それをハーフサイズにしたところで,中型三脚と大差はないのである。私が求めているものは,中型三脚のハーフサイズであると言えばよいかもしれない。
 では,小型三脚ではどうか。小型三脚でも,それなりの全高があるものは,収納時にもそれなりに長さがある。それにもかかわらず,脚は小型三脚らしく細いので,結局,伸ばして使うことはむずかしい(コンパクトカメラで,セルフタイマーやリモコンを使い,記念写真を撮る。それくらいの用途に向いているだろう)。所詮は「割箸三脚」なのである。
 三脚は,小型にすれば弱くなり,丈夫にすれば大きくなる。その中間を求めるのは,けっこうむずかしいことかもしれない。

そんなときに,いただいたものが,この三脚である。
 ジッツオ「タタルックス435」 (Gitzo Tatalux #435)
 ジッツオ「220自由雲台」 (Gitzo Ballhead #220)
という組み合わせである。製品としては,1980年代前半に出回っていたもののようだ。
 雲台をはずせば,収納時の長さは34cmである(カタログ値)。これは,理想とする数値に近い。また,丈夫さ,重さも,及第点である。
 それに,ジッツオというと,「威張り度(笑)」も高い(笑)。

以前,大型三脚の購入を検討したとき,店頭でいろいろなメーカーの製品をさわってみたことがある。このときは,結果として,スリック「ザ・プロフェッショナル」を選択した。ジッツオの製品もいろいろとさわってみたが,どうも雲台が,いまひとつ使い心地がよろしくないという印象があった。
 三脚を選択したときに,検討したポイントは,あくまでも感覚的なものであるが,次の点である(カーボン三脚は老後の楽しみなので検討対象外)。各メーカーで比較した機種名は詳細に記憶していないが,スリック「ザ・プロフェッショナル」ないし「プロフェッショナル2」あたりに相当する大きさのものである。

●脚   しっかりしている,と感じられるかどうか。
●雲台  スムースに動作する,と感じられるかどうか。
●価格  上記の内容に見合ったものである,と感じられるかどうか。

結論は,次のようになった。

●脚のしっかり感   ジッツオ>スリック>ハスキー>>ベルボン>>マンフロット
●雲台のスムース感  ハスキー>スリック>>ジッツオ>ベルボン>>マンフロット
●割安感(笑)    マンフロット>>スリック>ベルボン>>ハスキー>ジッツオ

これらは,いくつかの店頭でさわっただけのものなので,そのときの商品の状態が,たまたまよくなかった可能性があるかもしれない。また,そのときたまたま安売りされていた商品があったのかもしれない。さらに,これはあくまでも主観であることは,あらためて補足しておく。

以上のことから,あらゆる面において「最高!」とは言い難いが,どの要素もそれなりに「よい」と感じられ,その性能から見れば安価に感じられた,スリック「ザ・プロフェッショナル」を選択したのであった。このとき,「威張り度(笑)」も重視して,ハスキーやジッツオを選択する手もあったのだが,とくにジッツオについては,雲台があまりにも使いにくいと感じられたので,選択しなかったのである。

今回いただいた,ジッツオ「ボールヘッド220」も,非常に使いにくく感じられる。


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