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2025年10月02日(木) 天気:曇NOKTONとHEXANONでヒガンバナをもうすこしよく知られていることだが,春に花を楽しませてくれるソメイヨシノは,クローン生物であると表現されることがある。ソメイヨシノは種子をつくることができず,古くから人為的な接ぎ木によって株が増やされてきたため,すべての個体が同じ遺伝情報をもっているとのことである。そのため,たとえば開花に関する特質などが同じであることから,近くに植えられている個体は一斉に開花する。ヒガンバナも,種子をつくることができない植物であることから,同じようにクローン生物であると表現することができる。群生しているものは,一斉に開花する傾向が見られる。しかし,少し離れた群生は,開花の時期がずれるものもある。ただ,周囲より遅く開花するかどうかの傾向は,毎年,変わっていないように見える。
どちらも40mmという,ライカ判においていわゆる標準レンズより少し焦点距離の短いレンズである。このようなレンズは,準広角レンズとよばれることもあるようだが,これで撮っても広角レンズっぽさを感じることもないので,いわゆる標準レンズとして理解しておけばじゅうぶんだろう。なお,NOKTON classic 40mm F1.4のマウントは,M型ライカ用のレンズと互換性のあるVMマウントというものであり,HEXANON AR 40mm F1.8はKonicaから発売されていた一眼レフカメラ用のマウントをもつレンズである。複数のマウントのレンズを同時に使いたいわけなので,カメラは必然的にSONY α7を使うことになる。
SONY α7, NOKTON classic 40mm F1.4 MCまずは,NOKTON classic 40mm F1.4 で撮ってみた。絞りが開放であるせいか,周辺減光がやや気になるものの,ピントがあった中央付近がかえって際立つというものだ。この場所では,白い小さな花が咲くタマスダレといっしょに生えている。赤い花と濃い緑の間に,ぽつぽつと混じる小さな白い花が,画面に変化を与えてくれる。タマスダレをヒガンバナの仲間であるとする分類法もあるようだ。
SONY α7, HEXANON AR 40mm F1.8つぎに,レンズをHEXANON AR 40mm F1.8に交換して,同じように撮ってみた。こちらも絞りが開放だと周辺減光が見られるものの,この場面では大きな問題にはならない。
SONY α7, HEXANON AR 40mm F1.8この2つのレンズの機能的な差としては,最短撮影距離がある。NOKTON classic 40mm F1.4は本来,LEICAのような距離計に連動したカメラで使うためのものである。距離計の精度などの都合から,あまり被写体に接近して撮ることは想定されていないのだろう。最短撮影距離は,0.7mである(距離計式カメラ用のレンズの最短撮影距離としては,短いほうである)。
SONY α7, NOKTON classic 40mm F1.4 MCそれに対してHEXANON AR 40mm F1.8は0.45mであり,これは一眼レフカメラ用の標準レンズとしてはよくある仕様である。
SONY α7, HEXANON AR 40mm F1.8なお,この場所は蚊が多いので,長居をしたくない。 |
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