撮影日記 |
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2024年10月20日(日) 天気:曇ときどき晴まだ咲いているヒガンバナようやく朝晩はいくらかひんやりとしたものを感じるようになったものの,日中はまだまだ暑く感じる日が続く。この夏は,最高気温が連日のように35℃を記録した,まさに猛暑であった。残暑の季節になっても,35℃近くの日が続く。いつまで,いつになく厳しい残暑を感じるのかと思っているうちに,もう10月20日である。そして,近所の公園ではまだ,ヒガンバナが咲いている。 Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6Gもちろん,とうに咲き終わっている個体も多数ある。そこで今日は,まず,枯れた花を中心に撮ってみようと考えた。ちょうどうまいぐあいに,ときおり日ざしのあたる場所に,枯れたヒガンバナが群れている。 Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR 28-100mm F3.5-5.6Gこのように,いまがちょうど満開という状態の花もあれば,とうに枯れた花も存在する。それらがほぼ隣接している箇所もある。このような状況だから,つぎは満開の状態の花と枯れた花とをあわせて撮ってみようと考えた。まずはすなおに,枯れた花を手前に主題的におきながら,背景を赤くぼかしてみる。 Kodak DCS Pro 14n, TAMRON SP 90mm F2.5(52B)TAMRON SP 90mm F2.5(52B)は古いレンズであるが,ピントのあったところはシャープである一方,背景がとにかくとろけるようにボケてくれる。個人的になじんできたせいもあるかもしれないが,この感覚が好みである。今日は,Kodak DCS Pro 14nを使っている。このカメラでは,このような古い電子接点がないタイプのレンズを装着したときには露出計がはたらかない。しかし,今日のような明るい曇空でほぼ安定している状況であれば,いちど絞りとシャッター速度の値を決めてしまえば,ほぼそのままで撮り続けられる。絞りとシャッター速度の値を決めるには,まず,露出計が動作するレンズを使って,絞りとシャッター速度の値をまず確認する。その値にしたがって,古いレンズで撮影する。撮影した結果を,カメラのモニタで確認するが,モニタの像そのものはあまりあてにならなかったりもするので,ヒストグラムを表示させ,それでほどよい露出になっていることを確認すればよいのである。 Kodak DCS Pro 14n, TAMRON SP 90mm F2.5(52B)枯れた花の前後に,満開の花を配置して,枯れた花の姿を赤くシルエット状にしてしまうのも,おもしろい。 今年のヒガンバナは,開花の時期が全体に遅かったことに加えて,例年よりも長い期間,楽しむことができる状態にあった。さすがにあと数日でここのヒガンバナはすべて花が終わった状態になるだろう。 |
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