撮影日記


2023年04月10日(月) 天気:晴

「クリームアップスター」はどちらが似合う

▲チューリップ「クリームアップスター」

「クリームアップスター」は,八重咲のチューリップである。名前の通りにクリーム色がベースにあり,そこにピンク色が差し込まれてくるので,1輪だけでも華やかである。寄せ植えしてやると,さらににぎやかになる。一般に「クリーム色」という場合の「クリーム」は,いわゆる生クリームやホイップクリームの白い色ではなく,カスタードクリームの黄色である。
 「クリーム色」というのは,厳密には正確な表現ではない。JIS規格では,JIS慣用色名(*1)として「クリームイエロー」というものが示されており,この色はマンセル値(色相 明度/彩度)で「5Y 8.5/5」と規定されている。マンセルで色相が5Yだから,基本的に薄い黄色である。規定されている「クリームイエロー」と違って,「クリーム色」というのはもっとあいまいに使われており,一般には赤みがかかった薄い黄色をさしている。

Kodak DCS Pro 14n, Medical-NIKKOR 120mm F4

メディカルニッコール120mm F4で撮影したものを,「Wedding Look」(2023年4月9日の日記を参照)でJPEG化したところ,花びらはクリーム色というよりも黄色に見えるようになった。差し込まれているピンク色も明瞭で,色が接近しているところはオレンジ色にも見える状態である。

Kodak DCS Pro 14n, Medical-NIKKOR 120mm F4

 結論として,「クリームアップスター」を撮るときのルックプロファイルは,少しおとなし目にしあがる「Portrait Look」(2023年4月9日の日記で適用した「Portrait Reduced Look」ほどの低彩度,低コントラストではない)が似合うようだ。微妙な色の変化を楽しめるように感じられる。言いかえると,「クリームアップスター」の花は,それだけ彩度が高く,華やかな雰囲気が強い花だということである。

*1 JIS検索(日本産業標準調査会)
https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html
「JIS規格番号からJISを検索」で「Z8102」を検索するか,「JIS規格名称からJISを検索」で「物体色の色名」を検索する。検索結果から「JISZ8102」を開き,PDFファイルを開く(閲覧には無料の利用者登録が必要)。


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