撮影日記


2023年04月03日(月) 天気:晴

Medical-NIKKORの魅力は等倍越え

今年もいろいろな品種のチューリップを植えてみた。まず原種系の「ポリクロマ」が開花し,つづいて八重咲の「フラッシュポイント」が開花した。今日も,Medical-NIKKOR 120mm F4を使っていろいろ撮ってみることにする。

Kodak DCS Pro 14n, Medica-NIKKOR 120mm F4

花びらは深い赤色をしており,草丈が低いわりに花が大きく,とても存在感がある。強い日差しを浴びるとその花びらがめいっぱいに開き,さらに花が大きいものに感じられるようになる。「フラッシュポイント」の花は,つぼみのうちは全体が白い。花が開くようになるにつれて,少しずつ赤い領域が広がり,さいごはこのようなまっ赤な花になるのである。この過程をずっと眺めているのも楽しいものである。
 「フラッシュポイント」の花びらは赤いが,中心部の蕊の周囲は白ないし黄色くなっており,ここも目を引くポイントである。

Kodak DCS Pro 14n, Medica-NIKKOR 120mm F4

花びらの間から見える蕊に,もっと着目してみよう。

Kodak DCS Pro 14n, Medica-NIKKOR 120mm F4

Medical-NIKKOR 120mm F4は,そのままで等倍までの撮影ができる。キリのよい撮影倍率ごとにクリックストップがかかるようになっていて,そのときには画面右下に倍率が写しこめるようになっている。クリックストップの途中でも,ピントと絞りは連続的に連動しているので適正な露光が得られるが,倍率の表示が見えなくなってしまう。ともかく等倍で撮影すると,雌蕊の柱頭の細かいところも見えてくる。

Kodak DCS Pro 14n, Medica-NIKKOR 120mm F4

Medical-NIKKOR 120mm F4の前面に専用のフロントアタッチメントレンズを装着すると,撮影倍率が2倍になる。つまり最大で2倍までの拡大撮影が可能になる。この場合も絞り込んだ状態で至近距離からリングフラッシュを発光させることになるので,光がよく回り込んだ鮮明な画像が得られる。ここでは雌蕊ではなく,花びらについた水滴にピントをあわせているが,水滴にリングフラッシュの光が写っていることがわかるだろうか。ともかく,等倍ないし等倍越えの撮影がお手軽にできることは,Medical-NIKKORを使うときの大きな魅力の1つである。


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