撮影日記


2022年04月01(金) 天気:晴

プラスチック製マウントはやっぱり弱い

昨年秋に購入(2021年9月28日の日記を参照)した,FUJIFILM X-T10用交換レンズ,FUJINON XC 15-45mm F3.5-5.6 OIS PZのマウントの爪が折れた。カメラに装着していた状態でカメラバッグに入れていたのだが,そのカメラバッグを落としてしまったのが原因のようである。裸の状態で落としたわけではないが,この程度の衝撃でも致命的な損傷をするのかと,思い知ることになった。

デジタル一眼レフカメラや,コンパクトデジタルカメラの新製品が,すっかり話題にならなくなった。いまや,話題の新製品とされるカメラは,ほとんどがいわゆるミラーレスカメラである。そして最近の状況は,「一眼レフか?コンデジか?ミラーレスか?」という状況どころか,「カメラか?スマートフォンか?」という状況になりつつある。
 いわゆる「ミラーレス」カメラには,フランジバック(カメラのマウント面から,撮像素子までの長さ)が短いため,マウントアダプタを利用してさまざまな一眼レフカメラ用のレンズを楽しめる,という魅力もある。しかし,マウントアダプタを通して使うときは,基本的にマニュアル操作になる。オートフォーカスどころか,自動絞りすら対応しない場合が多い。だから,1つくらいはオートフォーカスなどの機能がすべて使える,専用のレンズももっておきたい。そういう理由でFUJIFILM X-T10用として,FUJINON XC 15-45mm F3.5-5.6 OIS PZというレンズを購入した。「XC」というシリーズは,FUJIFILM Xシリーズ用の廉価版レンズである。ボディと接合するレンズマウントもプラスチック製で,きわめて軽量な製品になっている。しかし,金属製のものにくらべると,折損してしまいやすいのはしかたがない。

マウントの爪が折れたが,欠けた部分は失われていない。接着剤で固定できれば,問題なく使えるのではないだろうか。そこで,ポリプロピレンやポリエチレン,ABSやFRPも接着できるという,小西「ボンド プラスチック用GPクリアー」で貼ってみた。そして一晩おいたところ,問題なくひっついたように見える。本来の強度は確保されていないかもしれないが,きわめて軽いレンズだから,これでじゅうぶんなのかもしれない。


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