撮影日記


2022年03月27(日) 天気:晴

原種系チューリップ「ポリクロマ」は繊細な印象

ここ数年,秋には,およそ100球のチューリップの球根を植えている(2021年11月14日の日記を参照)。今回ははじめて,原種系とよばれるタイプのチューリップも植えるようにした。植えた品種は「クリサンタ」「リトルビューティ」「ポリクロマ」の3種類である。そのうちの「ポリクロマ」が,先週ころから咲きはじめている。この春のチューリップは,これがいちばん早く開花したことになる。昨日は雨が激しく降っていて,さすがに自宅に植えた花でも,ゆっくりと撮影できるような状況ではなかった。ようやく,撮影ができたわけである。

FUJI FinePix S2 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

原種系チューリップは,一般的なチューリップにくらべて,小柄で華奢な印象がある。一般的なチューリップでは,1本の太くしっかりした花茎が伸びて,その先に大きな花がつく。それに対して原種系チューリップは細い花茎が何本も出て,小さな花がたくさんつく。一般的なチューリップとは,雰囲気がまったく異なっている。花茎が細く弱いこともあって,小さな鉢からあふれるかのように咲いてくれた。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S DX Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

ポリクロマの華奢さを表現するに,なんとかして余計な背景を見せずに,全体の姿を写さなければ…と考えると,縦位置にまとめるしかなさそうである。逆光になる位置で,花びらを透過させて見れば,花の中心部が黄色くなっているのがとても明るくなり,春を感じられるのではないだろうか

FUJI FinePix S2 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

さて,ポリクロマがいち早く開花したのはよいが,ほかの品種はまだ咲きそうにない。昨年のいまごろは,つぼみのときは白いけれど開花すると全体が赤くなっている,フラッシュポイントが咲きはじめている(2021年3月28日の日記を参照)。チューリップの撮影は,これからが本番だ。


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