撮影日記


2021年11月19日(金) 天気:晴

葉っぱの穴を覗いてみたら

ここ数年,春にはチューリップの花を撮っている。鉢植えにしたものをいろいろな角度で撮り,オンデマンド印刷で「うすい本」にまとめてみている(オリジナル書籍の頒布)。今年は,Kodak DCS 460とKodak DCS 420で,チューリップを撮った。昨年は,FUJI FinePix S1 Proで,チューリップを撮った。その前の年までは,おもにKodak DCS Pro 14nでチューリップを撮った。そこで来年は,FUJI FinePix S2 Proで撮ろうと考えている。撮影した画像の色の雰囲気に,それぞれ好ましく感じられる特徴がありように思っている。もちろん,FUJI FinePix S2 Proならではの色の雰囲気が得られることを期待して撮るのだが,これらのデジタル一眼レフカメラのなかでは,FUJI FinePix S2 Proだけにある「多重露光」の機能も活用してみようと考えている。

今年は,三段峡の紅葉を見に行く機会をつくれなかった。気がつくと,もう11月も中旬である。広島市内の低地も,木々はすっかり紅葉している。遠くの名所に行くよりも,身近なところで撮る。これを実践することにしよう。
 カメラの調子をたしかめる目的も兼ねて,FUJI FinePix S2 Proを使う。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S DX Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

落ち葉を1つ,ふつうに逆光で撮り,赤い落ち葉を大きくピンボケにして多重露光したものである。赤い部分がもっていたはずの葉の形が,すっかり失われてしまった。極端にボケさせすぎたようである。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S DX Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

春には,サクラの花で覆われるこの道も,いまは紅葉に包まれている。そこに,赤い葉を多重露光した。こんどはピントをあわせすぎて,画面がごちゃごちゃになってしまった。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S DX Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

川の対岸を撮り,そこに落ちていたイチョウの葉を多重露光したものである。これは,イチョウの葉の形も残っており,ちょうど絵が描かれた扇子を開いたようになった。露出はいい具合だが,写っている風景がおもしろくない。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S DX Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

多重露光で楽しむのはほどほどにして,さいごに落ち葉にあいていた小さな穴を覗いてみた。すぐそこの枝が,ずいぶんと遠いところにあるもののように感じる。今日のところは,これがいちばんおもしろかったかな。


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