撮影日記


2021年01月28日(木) 天気:曇

連写性能の必要性

毎日のように,COVID-19に関連する報道が流れている。先週から今週にかけては,入院等を勧告された感染者がそれを拒否した場合に,罰則を設けるかどうかの法案が話題になっていた。刑事罰ではなく行政罰にとどめることになり,罰則について大いに譲歩があったとする解説がされていた。だが,この件に関しての罰則という考え方そのものが不適切と考えれば,行政罰だけでも認めることは大いに譲歩したものであると見なすこともできる。報告されるあらたな感染者数はどちらかといえば減少傾向にあるように見えるが,まだそれなりに数の多い状況である。

昨日(1月27日)は未明に,SONYが新製品α1を発表したという話題が流れてきた。「秒間30コマ連写」「8K動画撮影」というスペックがアピールされている。このスペックを見ると,「基本的に動画を撮影し,そこから必要な場面をスチル写真として切り出す」という使い方が,いよいよ一般化するのではないか,という気にさせてくれる。
  フィルムで撮影する時代から,連続撮影の性能は,カメラのアピールポイントの1つとしてよく使われてきた。毎秒2.5コマより毎秒3.0コマのほうが高性能である,という具合である。そして,実際に連続撮影機能をよく使っていた人がどれくらい存在したであろうか。たとえば毎秒3コマないし4コマの連続撮影ができれば,36枚撮りフィルムなど10秒そこらで使い切ってしまう。ほんとうに高速な連続撮影機能が必要だった人は,長巻フィルムを使うようなごく一部の人だけだっただろう。  もちろん,高速な連続撮影機能は,無意味ではない。1コマずつ撮る場合でも,巻き上げが速いと次の撮影態勢にはいりやすい。露出をずらして撮るオートブラケット機能を使う場合にも,ほぼ同時の場面で露出を変えて撮影できるのだから,好都合だ。  デジタルカメラでは,フィルムの長さを気にする必要がないぶん,連続撮影機能を使いやすい。日没直後,空の色がきれいだった。とっさに取り出したカメラのダイアルがいつの間にかCL(低速連写モード)になっていたが,そのまま気軽に連続撮影を試してみる。だが,撮影するコマ数が増えるだけで,「当たり」のコマが増えるようには感じない。

FUJIFILM X-T10, 7artisans 25mm F1.8

FUJIFILM X-T10は,高速連写(CH)モードで最大毎秒8コマ,低速連写(CL)モードで最大毎秒3コマの連続撮影ができる。CLモードで連続撮影しても,ちょうどよい位置でレリーズされるとはかぎらない。
 連続撮影に慣れないうちは,想定している場面をねらって撮るようにするほうが,「当たり」になりやすく思う。被写体の動きがさほど速くないならば,1コマを狙って撮るほうが,期待したものを撮りやすい。

FUJIFILM X-T10, 7artisans 25mm F1.8

← 前のページ もくじ 次のページ →