撮影日記


2020年11月30日(月) 天気:曇のち晴 風強し

思ったより速く届いたバッテリー

いつのまにか,「ブラックフライデー」と称するセールが,日本でも定着しているようである。よくわからないが,同じものがふだんよりも安価に購入できるならば歓迎する。しかし,無用な購買欲を刺激されているという面も,あるのかもしれない。もっとも,そういう罠は,ブラックフライデーだけではない。いつもどこかで,なんらかの方法で,わたしたちは購買欲を刺激されつづけているのであろう。
 Kodak DCS Pro 14nのバッテリーパックの1つが,劣化してしまったようで,充電できなくなった。中味の103450というリチウムイオンバッテリーを入れ替える必要があるのだが,日本国内では流通していないために,AliExpressでさがすことにした。そのときちょうどAliExpressでも,11月10日ころから使える割引クーポンが配布されるなど,購買欲を刺激する施策がとられていた。ちょうど必要なものがあるときに,こういうクーポンはありがたい。割引額がほんの1ドルや2ドル程度であっても,ありがたいものである。
 注文した103450は,2週間ほどで到着した。以前,同じようなバッテリーを注文したときは,到着まで40日くらいかかることもあった(2018年5月17日の日記を参照)から,それにくらべればとてもありがたいことである。

今回は,ぬいぐるみのなかに縫い込まれることもなく(2017年5月16日の日記を参照),ふつうに箱にはいった状態で届けられた。
 とりあえず電圧を計ってみるが,とくに問題はなく,初期不良がないことが確認できた。
 バッテリーパックは,4本のネジをはずすと簡単に開けることができる。

取り寄せたバッテリーは,2個のセルがタブでつながれたものになっているので,はんだ付けなどの工作をおこないやすい。しかし,もともと入っていたものとは,タブのつきかたが逆になっているので,ややこしい。

ともかく,手早くはんだ付けをおこない,もと通りにバッテリーパックを閉じる。

調子のよいバッテリーパックが増えれば,カメラの運用もおこないやすくなるというものである。
 今日は,さまざまな用事を片付けるために,有給休暇を消化した。休暇を取ったところで,結局はいろいろな用事をするので,まったく体は休まらないのである。また,カメラで遊んでいる時間も,ほとんどない。なんとか午後に1時間足らずのすきま時間を確保するのがせいいっぱいである。

Kodak DCS Pro 14n, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

朝のうちはどんよりと曇っていたが,午後になると晴れ間が広がるようになってきた。午後の低い光は,最高である。しかし,朝からずっと風が強く,これもかなり被写体ブレが目立つものになってしまった。

Kodak DCS Pro 14n, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

風が止まった瞬間にレリーズできればよいのだが,これは容易なことではない。

Kodak DCS Pro 14n, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

葉はどうせ,風で被写体ブレしてしまうのだから,このさいすべてボケにしてしまえばよい,と考えた。太い枝は,多少の風でもブレることはないので,そこにしっかりとピントをあわせるようにしている。

Kodak DCS Pro 14n, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

あるいは,風の影響をあまり受けない,地面に落ちた葉を狙うようにするのもよいだろう。夕方に近い低い光は,ちょうどここに,都合よくあたってくれる。なお,このような雰囲気の発色が容易に得られることは,このカメラをいまだに使い続ける理由の1つでもある。

FUJIFILM X-T10, TAMRON SP 90mm F2.5

ローアングルで撮るならば,FUJIFILM X-T10のチルト液晶の出番である,と思ったものの,日ざしが強すぎてよく見えない。やっぱり,EVFは必要である。色の雰囲気が,Kodak DCS Pro 14nとはまた違っていて,これはこれで楽しいものである。あえてことばで表現するならば,FUJIFILM X-T10の発色はベルビア風であり,Kodak DCS Pro 14nの発色はエクタクローム風であると感じられる。FUJIFILM X-T10には,フィルムシミュレーションとしてさまざまな設定が用意されている。そのあたりを調整し,kodak DCS Pro 14nのような雰囲気の発色が得られるように,いろいろと試してみようと思うところである。


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