撮影日記


2020年04月14日(火) 天気:晴

もっと小道具を使って撮ってみよう

先週,広島市立の学校では,新学年の始業の日を迎えた。しかし,10日になって「4月15日からの臨時休校」が決定された。また,広島市内でも感染者の判明が急に増えており,予断を許さない状況となっている。自宅に植えている花を撮ることは,不要不急の外出は控えようというときには,まさに貴重な楽しみとなるのである。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

チューリップには,さまざまな園芸品種がつくられている。今年,植えている範囲でそれを網羅的に撮るならば,とにかくかっちりと花の特徴がわかるように撮るのがよいだろう。しかし,とくに銘柄を指定せずに「混合」で買った球根だから,品種名を確認して図鑑的に撮るのはやっかいである。だから部分を拡大したり,色の変化を強調したり,水をかけて動きや雰囲気を演出してみたりして,撮っている。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

しかし,いろいろ変化を試みたところで,本質は変わらない。いわゆるワンパターンに陥っている。そこで先週から試みているのが,小道具の利用である。まずは,グラスに水を満たし,そこに移った景色を中心に撮ってみる。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

花と背景を都合よく配置するのは,難しい。花の位置や色の組み合わせがうまくいきそうになっても,グラスの湾曲の影響が大きく,ピントがあわなかったり,像が大きく崩れたりする。今年は納得するものが撮れそうにないが,来年以降も試行をつづけてみようと思う。
 今年,これ以上の深追いをしないのは,私にとってあまりにむずかしいからというのもあるが,グラスを置くのにちょうどよい台が,水平になっていないことに気がついたこともある。このあたりの整備も,来年以降になんとかしていこうと思うところだ。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

チューリップは,花を早めに摘みとると,球根を太らせるのに都合がよいとのこと。だから,撮影を楽しんだところから花を摘み,花瓶にさして部屋や玄関に飾るようにしている。花瓶にさすときは,花茎や葉を残すようにする。グラスに浮かべるならば,花の部分だけを摘むことになる。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

グラスに入れたしたチューリップの花を,イベリスが群れているなかに置いてみた。そこに,霧のように水をかける。幻想的な雰囲気になったように思うが,いまひとつすっきりしない。小道具を使った撮り方は,まだまだ工夫の必要がありそうだ。


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