撮影日記


2019年04月28日(日) 天気:晴

FUJIX DS-505AでSDカードが使えた

FUJIX DS-505Aは,1996年9月に発売されたデジタル一眼レフカメラである。撮像素子は2/3型CCD (130万画素)で,記録される画像は1280ピクセル×1000ピクセルというものである。撮像素子は小さいのだが,ライカ判サイズの画像を2/3型CCDのサイズに縮小する光学系が,その前に設けられている。そのため,ミラーからファインダーに導かれる画像はライカ判サイズのものとなり,交換レンズをライカ判のカメラと同じ感覚で使えるという大きな特徴をもっている。
 また,このカメラが出力するJPEG画像の発色はごく自然なものであり,違和感がない。だから,いまとなってはあまりにものたりない130万画素というデジタルカメラであっても,たまには使ってみたくなる。しかし,FUJIX DS-505Aを使うための敷居をあげているのは,130万画素という画素数の少なさだけではない。

画素数の少なさに次ぐ障壁は,カメラの大きさである。
 ライカ判一眼レフカメラである,Nikon F4と似た大きさではあるが,特徴である縮小光学系のために,ボディの厚みがとても大きなものになっている。そして,重い。だが,険しい道を歩くような場合や,出張などのついでにもっていく場合など,少しでも荷物を小さく軽くしたい場合を除けば,さほど大きな問題ではない。
 次にバッテリーがあまりもたないという問題があるが,バッテリーパックのなかみをリチウムポリマー電池に入れかえることで,電池のもちを多少はマシなものにし,充電器を純正のものよりコンパクトなもので置きかえられるようになった(2018年5月30日の日記を参照)。だから,今となっては,問題にする必要はないだろう。

そしてもうひとつ,大きな問題が残っていた。記録メディアの問題である。
 FUJIX DS-505Aは記録メディアとして,PCMCIA R2.1 (ATA)に対応したフラッシュメモリカードを使う。20MBのものが1枚あったので,およそ30枚(画質モードがFINEの場合)の画像を記録できる。バッテリーの元気がなかったころは,それでもじゅうぶんだったが,バッテリーの問題が改善したなら,いちどの外出等でもっとたくさん撮れるようにしておきたい。
 しかしながら,FUJIX以外のブランドで発売されているPCMCIAのフラッシュメモリカードは,なぜかFUJIX DS-505Aでは認識されない。アダプタを併用して,いろいろなブランドのCFカードを組みあわせても,FUJIX DS-505Aで認識されるカードが1つもみつからない。

そこで,ともかく複数の使える記録メディアを確保するために,FUJIXブランドのメモリカードがセットになったFUJIX DS-300を入手してきた(2019年4月17日の日記を参照)。これでともかくも,多数の撮影は可能になった。
 これでもまだ,障壁が完全に解消されたわけではない。
 これらの記録メディアは,PCMCIAのメモリカードである。以前のノートパソコンには当然のように用意されていたPCカードスロットで読み書きできるものだが,最近のノートパソコンには設けられていないことも多い。だから,USB端子などに接続する,メモリカードリーダを利用することになるが,そのような製品はCFカードやSDカードには対応していても,PCMCIAカードには対応していない。撮影した画像を読み出すだけのために,古いノートパソコンを動かす必要があるというのも,少々,億劫なものである。

今日,BOOKOFFのジャンクコーナーで,SDカードをPCカードスロットで利用するためのアダプタを見つけた。

手元にあった2GBのmicro SDカードをセットし,FUJIX DS-505Aにセットした。とくに期待はしていなかったのだが,このカードは見事に認識されたのである。

FUJIX DS-505Aのカードエラーメッセージには,2種類ある。
 1つは,[CHANGE]というメッセージである。カードが不良なので「カードを交換しなさい」というものである。
 もう1つは,[FORMAT]というメッセージである。これは,フォーマットが不良なので「初期化しなさい」というものである。
 FUJIXブランド以外のPCMCIAカードや,CFカードは,いずれも[CHANGE]のエラーメッセージが表示され,まったく使うことができなかった。しかし,アダプタを介してmicro SDカードをセットすると,[FORMAT]のエラーメッセージが表示されたのである。それならばと,FUJIX DS-505Aでフォーマットの操作をしたところ,上の画像のように「REM 199」(撮影可能枚数199枚)という状態になったのだった。

FUJIXのHG-40 (40MB)を装着した場合,撮影可能枚数は60枚 (FINEモード)である。

それに対して,2GBのmicro SDカードでの撮影可能枚数が199枚 (FINEモード)というのは,妙に少なく思える。あとでmicro SDカードをパソコンで読ませてみたら,領域が400MBほどしか確保されていなかった。
 そのあたりが,FUJIX DS-505Aが利用できるメモリカードの,容量の上限ということであろう。

ともあれこれで,FUJIX DS-505Aを使うことの敷居を,大きく下げることができたのである。


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