撮影日記


2018年07月28日(土) 天気:晴

日ざしが強いから今日もまた
印画紙で「四つ切1/2」を撮る

連日の晴天である。今日も,印画紙で大判写真を撮るチャンスだ。
 そのかわり,連日の猛暑である。ほぼ毎日毎晩のように,自宅でもエアコンを使っている。夏にこれほどエアコンを稼働させたことは,記憶にない。家のなかも,とても暑いのである。窓を開けて風を入れても,それが熱風なのである。
 だから,わが家の狭い暗室も,当然ながら暑い。もちろん,エアコンなどない。それどころか,窓もない。換気扇もない。換気扇がないのは,写真用の暗室として問題であるが,現状でないものはないのである。したがって,暗室内での作業は,なるべく短時間に済ませたい。少しでも気温が低い早朝に,手早く印画紙をカットして,ホルダに装填する。「四つ切1/2」のホルダは3枚しかないのが幸い,3枚の印画紙を6枚にカットするだけである。それでもすでに,暗室内は蒸し風呂のような状態である。

撮影は日ざしの強い昼間におこなうが,現像は夜遅くなって,多少でも暑さがやわらいでからおこなう。
 フジブロWP FM2をフィルムのかわりに使って撮影し,ミクロファインを希釈したもので現像するのだが,あらかじめ溶解しておいた現像液の温度は30℃を越えている。希釈するときに氷も混ぜて,液温が20℃くらいまで下がるようにするが,のんびりしているとすぐに液温があがってしまいそうな状況だ。
 全身汗まみれな状態ではあるが,得られた像はまあまあ良好である。
 なにより,強い日ざしのために,撮影条件がよかったということだ。

Okuhara Camera, FUJINON W 210mm F5.6, FUJIBRO WP FM2

今夜は,夏祭り。右のほうにわずかに見える舞台では,神楽が演じられる。この小さな神社でも,夜になると左右に夜店が立ち並ぶ。
 残念ながら,印画紙を使った撮影で夜景を撮るのは無理だ。だから,昼間の状況を撮っておこう。いまはまだ,左側に準備中の屋台が見えるだけである。

Okuhara Camera, FUJINON W 210mm F5.6, FUJIBRO WP FM2

 さて,印画紙は赤い色への感度がほとんどない。だから,完全な暗黒でなくても,セーフライトとよばれる赤色の光の元でカットしたり,現像の進行を見たりすることができる。これは,すべての可視光に対して感度のある,パンクロマチックとよばれるモノクロフィルムと大きく異なる点だ。
 正面の信号機はいま,赤色が点灯しているはずである。しかし,点灯していない緑色や黄色と濃度が変わらないように見えるので,どれが点灯している状態なのか判別できない。また,「駐車禁止」の赤いコーンも,実際以上に黒く写って見えている。

 フィルムとは違ったこういう写りも,印画紙を使った撮影のおもしろい点である。


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