撮影日記


2018年07月17日(火) 天気:晴

うめぼし 彩度MAX

今年は梅干用に,4kgの梅の実を購入して漬けた。そして,まず2kg分を3日間,天日で干した(2018年7月10日の日記を参照)。つづけて残る2kg分を同じように干した。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

うめぼしの色といえば,赤である。この赤い色は,赤シソの葉の成分と,梅の実からでる酸とが反応して生じるものである。
 実際のうめぼしは,瓶の中で梅の実から出た酢に漬かった状態になっている。酢も赤くなっており,透過光で鮮やかな赤に感じられる。それに対して,干すために並べたうめぼしは赤くなっているものの,おとなしい色である。だが,想像の中でのうめぼしは,もっと鮮やかな赤になっているのではないだろうか。
 そんなときは,フォトレタッチソフトウェアで「彩度」を高めてやればよい。このような行為は,「彩度MAX」とよばれることもある。

うめぼしだけを見ていると,この赤はさほど不自然なものには見えないかもしれない。むしろ,うめぼしというものは,これくらい鮮やかな赤であってほしい,と思う人があるかもしれない。
 しかし,うめぼしだけでなく周囲も含めれば,これがいかに不自然な色であるかが理解できるはずだ。

背景に見えるピンクの円弧状のものは,もともとは白い植木鉢である。「彩度MAX」は,基本的に不自然で嫌らしいものなのである。もちろん,効果的に使える場合は,思い切ってMAXにしてやればよいのだ。


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