撮影日記


2018年05月26日(土) 天気:晴れ

ファインダーがよいカメラは気持ちよく撮れる

TAMRON SP 90mm F2.5をいただいたので,お散歩がてら試し撮りをすることにした。
 試し撮りであるから,結果はできるだけ早く確認したい。それならば,ディジタルカメラを使うのがよいだろう。ライカ判サイズ用のレンズなのだから,少なくとも撮像素子がライカ判サイズのKodak DCS Pro 14nを使うのがよい。しかし,機能がNikon F80と同等のKodak DCS Pro 14nでは,マニュアルフォーカス用レンズを使うときには露出計が使えない。今日はよく晴れており,明るさは安定している。何コマか試し撮りし,ヒストグラム表示で基準となる露出値を求めておけば,あとは「カン」でもさほど問題にはならないが,接写をおもにおこなうことになるはずだから,補正のことを考えるのも面倒だ。
 マニュアルフォーカス用レンズでもTTL露出計が使えるディジタルカメラとしては,Kodak DCS 460が手元にある。撮像素子はライカ判サイズではないが,いわゆるAPS-Cサイズよりは大きい。だが,先週使った後に充電をしていなかったので,途中でバッテリーが切れるかもしれないという不安がある。
 そこで今日は,久しぶりにNikon D1の出番となった。

Nikon D1の撮像素子はいわゆるAPS-Cサイズで,260万画素のものである。いまとなっては悲しいスペックであるが,ファインダーの見え具合はとてもよい。TAMRON SP 90mm F2.5は,ファインダーを覗いただけで「きれいに写りそうだ」と思わせてくれるレンズである。それをファインダーのよいカメラで使うのだから,とても気持ちよく撮影をおこなえる。

Nikon D1, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

足元に咲いていたサギゴケの姿が見えなくなるころ,ヒメジョオンが目立つようになってくる。ほどほどの高さがあるので,軽くしゃがみこむ程度で楽に撮ることができる。花がほどよく重なって見える構図をつくれば,TAMRON SP 90mm F2.5ならではの「とろけるようなボケ」を楽しめる。

Nikon D1, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

「とろけるようなボケ」は,後ボケだけではない。前ボケだってこのように,とろとろである。そして,比較的離れた被写体も,シャープにとらえてくれる。

Nikon D1, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

夏が近づいていることを教えてくれるかのように,アジサイも咲きはじめている。前後にボケをはさめば,TAMRON SP 90mm F2.5は本領を発揮する。

Nikon D1, TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)

今日は,TAMRON SP 90mm F2.5の魅力を再確認することができた。同時に,一眼レフカメラはファインダーが上質であるほど気持ちよく撮影できること,そして,Nikon D1のファインダーはかなりよいものであることも再確認することができた。Kodan DCS Pro 14nのファインダーは,それほど悪いものではないと思っていたが,Nikon D1のファインダーを覗いたあとでは,少々残念なものに感じてしまう。


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