撮影日記


2018年04月24日(火) 天気:雨

失われた革 崩壊したゴム

かつて,一眼レフカメラは高価な精密機械であり,高級なモデルは「一生モノ」と称されることもあったらしい。しかし最近では,カメラが「一生モノ」とよばれることはなくなった。とはいえ,しっかりとつくられた高級モデルは,たいせつに使えば長く使えるものである。電子部品の多くなったモデルは,「長期的に見れば修理不能になる」と言われることもあるが,メーカーでの保守対応は終了しても,まったく治せなくなるというわけでもない。
 それでも,カメラの動作の根源にかかわる箇所の故障であれば,修理をあきらめざるを得なくなることもあるかもしれない。逆に,外装部品などには多少の破損があっても,撮影に支障が出ないならば,修理せずにそのまま使い続けることは可能である。
 だからといって,外装部品が脆弱なものであってよいはずはない。
 見た目の問題もあるが,実際に手にふれる箇所の感触が悪くなれば,撮影行為そのものが気持ちよいものではなくなってしまう。もっとも手にふれる機会の多い場所は,間違いなくグリップ部だ。

ミノルタのαシリーズは,オートフォーカス一眼レフカメラのスタイルをつくりあげたシステムである。そして,オートフォーカス一眼レフカメラの機能をいろいろと提案してきた。シリーズ2代目のiシリーズでは「インテリジェントカードシステム」による機能の拡充(2018年3月18日の日記を参照),3代目のxiシリーズでは「ゼロタイムオート」(スイッチをONにすると,AF,AE,オートズームが起動して,カメラをかまえたときにはすでに,撮影の態勢がととのっている状態になる機能)を実現するなど,気持ちよく撮影できるスタイルを提案してきた。
 しかし,この当時のαシリーズはそろそろ,グリップ部に貼られたゴムの劣化がすすんでくるようだ。グリップ部が白っぽくなると,やがてべとつくようになり,固くなって崩壊にいたる。白っぽくなるだけなら許容範囲だが,べとつくようになるとカメラをさわるのが嫌になる。崩壊してしまうと,握ることも容易ではなくなってしまう。
 惜しい,じつに惜しい。
 カメラの動作には問題ないのに,グリップ部の劣化で使えなくなってしまうのは,あまりに残念だ。
 なんらかの方法で,グリップ部を補修したい。お手軽なものとしては,崩壊がはじまる前に,グリップの上にシートのようなものを貼るという方法がある。

崩壊してしまった場合は,しかたない。残っているグリップの破片をすべて除去し,厚めの革をかわりに貼りつける。

古いカメラのボディには,ゴムではなく,革が貼られていることがある。ゴムとくらべてどちらが劣化しにくいのかはわからないが,革もいずれは劣化する。固くなって割れ,崩壊してしまう。
 最近,革の失われたMamiya Metra 2を入手した。本来の姿とは異なる復元となるが,適当な革を貼っておくことにしよう。

最近の一眼レフカメラのグリップは,握りやすいように考えられた複雑な形状をしている。プラスチックだから,製造もしやすいということだろう。それに対して古い金属外装のカメラは,シンプルな形状をしている。
 革を貼りかえるには,シンプルな形状のカメラのほうが好都合であることは,いうまでもない。


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