撮影日記


2018年03月29日(木) 天気:晴れ

サクラの花の色

「桜色」という語句が示すものは,微妙に青みがかった薄いピンク色とでも言えばよいだろうか。文字通り,サクラの花からイメージされる色である。街路樹などとしてつくられているサクラ並木を満開のときに眺めると,たしかにほんのりと赤みがかかっているように見えるが,実際にはかなり白っぽいものである。これらのサクラは,ソメイヨシノという品種であることが多い。ソメイヨシノが満開になったときの花の色は,桜色というよりも白色に近いという印象がある。むしろ,その花のつけねの部分あるいはつぼみのときの色のほうが,桜色に近いのではないだろうか。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

サクラにもいろいろ品種がある。そして,花の色にも,いろいろなバリエーションがある。ソメイヨシノは白っぽいが,もっと赤みの強いサクラも存在する。ただし,品種の名前まではわからない。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

ソメイヨシノの花が背景になるように,この赤みの強いサクラの花を撮れば,色の差がはっきりとわかる。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

白っぽいとはいえ,ソメイヨシノの花にも赤みは含まれている。だから画像処理の段階で彩度を強調すれば,この赤みの強いサクラの花に近い色に描くことも可能だろう。だが,それはあまりに不自然すぎるというものだ。ときには意図的に色を強調して,極端な発色を楽しみたくなることもあるだろうが,あまりに現実離れした色にすることはさけたいものである。とくにサクラの花は,その微妙な色を楽しみたいと考えている。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

それに対して紅葉を撮るときは,極端な発色を積極的に楽しみたい。

Kodak DCS 460, NIKKOR-S Auto 5.8cm F1.4 (2017年11月21日撮影)

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