撮影日記


2018年02月24日(土) 天気:晴

今川緑道にウメをさがす

今川は,上町台地の東側の大阪市内を,南から北へ流れる河川の1つである。古くは狭山池のほうから流れてきていたとされるが,1704年におこなわれた大和川の付け替え工事(*1)によって分断され,現在の形になったとされる。近代以後,まずは今川の西側に住宅地が広がった。そして,生活排水の増加等で水質が悪化し,いわゆる「どぶ川」状態になっていた。その後,浄化処理された下水を流すようになって水質が改善している。
 今川はもともと自然の河川であり,その流れはところどころ曲がっている。その周辺は数kmにわたって,サクラ並木となっている。春になると花が美しく,初夏には新緑,秋には紅葉が楽しめる場所だ。今川緑道で撮影を楽しんでみようと考えたが,いまのサクラは花も葉も落とした状態だ。

Kodak DCS 460, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

サクラの花はまだ咲かず,モモの花が咲く時期にもまだ早い。今ごろ咲いているとすれば,ウメの花だろう。今川緑道ではサクラが有名だが,ウメがあるとは聞いていない。だが,今川にかかる小さな橋の1つに「梅花橋」というものがある。今川の堤防には,かつてウルシの木が多かったという話を聞いたことはあるが,ウメがあったかどうかは聞いていない。

Kodak DCS 460, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

梅花橋は,歩行者や自転車くらいしか渡れないような,小さな橋である。

Kodak DCS 460, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

そのそばには,期待通り赤いウメが咲いていた。遠くからでもはっきりと,赤いウメが咲いているのがわかる。

Kodak DCS 460, NIKKOR-S Auto 5.8cm F1.4

梅花橋を渡ると,白いウメも咲いていた。

Kodak DCS 460, NIKKOR-S Auto 5.8cm F1.4

赤いウメと白いウメにはさまれて,今日も多くの人が梅花橋をわたっていく。

*1 3.付け替え工事 (柏原市文化財課)
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2015072600094/?doc_id=3530


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