撮影日記


2018年01月14日(日) 天気:晴

とんどでも,逆光は勝利。

1月10日は「110判の日」(2014年1月10日の日記を参照)なので,120フィルムをカットしてカートリッジに詰めかえ撮影した。しかしながら,なにかを間違えたようで,まっとうに写っていない。こういうことは,1年に1回程度ではなくもっと頻繁に実行して,確実に「できる」ようにしておかなければならない。
 また,その前日の夜中には,印画紙を使った大判写真の撮影をおこなった。印画紙ならば比較的安価なので,4×5判よりも大きなサイズの撮影でも敷居が低くなる。しかし,フィルムにくらべると感度もはるかに低い。正確なところはわからないが,実際に撮った感覚ではISO 3よりもまだ低い,という印象である(2011年5月19日の日記を参照)。だから,日中の撮影でも数秒程度の露光が必要になる。夜景を撮ろうと数分間の露光をおこなっても,まったく露出が足りない結果となった。夜景の撮影を印画紙でおこなうことは,無理だと考えたほうがよさそうである

失敗が続いたところで,気を取り直し,今日は日中の「とんど」を撮ることにしよう。昨年の「とんど」の日には,広島市内の低地ではめずらしく激しい雪が降っていたので,雪景色を意識して撮影した(2017年1月15日の日記を参照)。今日はよく晴れているので,光を意識して撮ることにしよう思う。光を意識するなら,基本は「逆光は勝利」であろう(笑)。逆光で撮れば,大幣や紙垂などを透過した光が目立つようになる。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

そして,点火。並んでいる人たちの輪郭がほどよく光るようになるのも,好都合である。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

やがて,煙が濃くなってくる。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

炎が次第に高くなるとともに,煙は豊かな表情を示したまま,さらに上空へとのぼっていく。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

燃え上がる炎は,太陽へつながるようにも見える。この状態を撮るために,逆光での撮影を狙ったものである。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

ただし,太陽のあたりについては,「焼きこみツール」での補正をかなり加えている。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

竹が激しく爆ぜる音とともに,少しずつ崩れ落ちていく。点火してから崩れ落ちるまでの時間は,ごく短いものだ。周囲に並ぶ紙垂と人びとは,さいごまで逆光に輝いていた。


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