撮影日記


2018年01月02日(火) 天気:晴

今日もコニカ

年末年始の期間にも営業している飲食店は少なくないが,この年末年始はこれまでと違って店休日を設定するお店も増えてきたそうだ。それでも,1月2日になれば,飲食店をはじめとして小売店なども営業をはじめるようになる。
 天王寺駅周辺には,多くの商業施設が集中している。「あべのハルカス」の開業後,阿倍野歩道橋がリニューアルされるなど,周辺の風景は一変した。

Konica Acom-1, HEXANON AR 50mm F1.7, Konica 100

おだやかに晴れた空を背景に,まっすぐ伸びたビルの姿は美しい。これまでに何度も撮ったことがあるような気もするが,ついついカメラを向けてしまう。いつもならば,できるだけ建物全体を撮ってみようと,もっと離れた位置から撮ったり,あるいは広角レンズを使いたくなってしまうところだ。今日も,Konica Acom-1で撮りたいので,50mmレンズを使っている。コニカ用の広角レンズは,まだ入手していない。タムロンのアダプトール2マウントのコニカ用も,まだ入手していない。50mmレンズしか使えない状況になれば,必然的に,50mmレンズだけでなんとか構図をつくってみようとするものである。

Konica Acom-1, HEXANON AR 50mm F1.7, Konica 100

写った画像を見ると,最上階付近には雲がかかっているようだ。よく知られているように,現在「あべのハルカス」は日本でもっとも高いビルディングである。とはいえ,その高さは300mにすぎず,付近の海抜は16m程度なので,あわせても海抜300mを少しこえる程度である。雨雲や霧ならば,海抜数100m程度のきわめて低層にもあらわれ得るが,今日のようによく晴れた日の積雲が,そこまで低層にあらわれることはないだろう。おそらく,窓に反射した青空と雲の姿が,ちょうどうまいぐあいに映っているものと思われる。

Konica Acom-1, HEXANON AR 50mm F1.7, Konica 100

日本一の超高層ビルの足元には,大阪市内では貴重な存在となった路面電車が走っている。かつてこの道は,線路の両脇にかろうじて1車線が確保できる程度の狭いものであった。しばらく前から拡幅工事がすすめられ,広くなった道路の中央に線路が移設された。工事が完了すれば,線路の両脇に2車線ずつが確保された,広い道路になるようだ。

Konica Acom-1, HEXANON AR 50mm F1.7, Konica 100

ここには最近まで,昭和初期に製造された車両もよく走っていた。いまは新しい車両も多数導入されており,古い車両を見られる機会は,イベントや貸し切り運用など,限定されたものになっている。
 道路が狭く,古い車両が目立っていたころには,路面電車は「古くさい」ものに見えていただろう。そのようなイメージを抱いたままだったら,「あべのハルカス」と路面電車の組みあわせが,きわめてアンバランスなものに感じられたかもしれない。それはそれで,魅力ある姿だとは思うけれど。道路が広くきれいになり,車両もあたらしくなったときの姿は,これはこれで美しいものになることだろう。


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