撮影日記


2017年11月19日(日) 天気:くもり一時あめ

期限切れフジカラーの実力

最近,まとまった数量の期限切れフィルムをいただいた。そこに含まれていたもののうち,使用期限が2005年の「コニカカラー100(業務用パック,36枚撮り)」と2006年の「コニカカラー400(業務用パック,24枚撮り)」は,なんとか実用的な状態であることが確認できた(2017年11月17日の日記を参照)。これらはそれなりの数があるので,当面,使うフィルムの入手に困ることはなさそうだ。
 さらに,使用期限が2005年の「フジカラー100(業務用パック,24枚撮り)」も,それなりの数がある。これも,どのような状態であるかを確認しておこう。
 コニカのフィルムにくらべてフジのフィルムは,古くなったときの劣化がさほど目立たないという評判をよく聞くので,かなり期待がもてる。

あえて,DXコードをいじらずに感度ISO 100の設定のまま(2017年10月16日の日記を参照)で,SAMSUNG KENOX 140IPに装填して試し撮りをすることにした。ちょうど,呉市内を訪問する用事が発生したので,ふだん撮らない街を撮ることにしよう。大きな一眼レフカメラなどをもっていくわけにはいかないので,多機能なコンパクトカメラがちょうどよい。

SAMSUNG KENOX 140ip, Schneider VARIOPLAN 38-140mm, FUJI 100

呉を訪れたのは11月6日,よく晴れた日のことである。呉駅で下車して駅前に出ると,青空を見上げるような像があった。

SAMSUNG KENOX 140ip, Schneider VARIOPLAN 38-140mm, FUJI 100

もってきたパンなどで軽い昼食を済ませ,目的地へ向かう。二河川を渡る橋の上から,河川敷で絵を描いているグループが見えた。

SAMSUNG KENOX 140ip, Schneider VARIOPLAN 38-140mm, FUJI 100

広島の沿岸部は,山が迫っていて平地の少ない地域が多い。呉も,すぐに山がちになる。小高いところに建てられた家から,階段を伝ってネコが駆け下りてきたが。カメラを構える間もなく,視界から消え去っていった。

SAMSUNG KENOX 140ip, Schneider VARIOPLAN 38-140mm, FUJI 100

用事を済ませて,ふたたび二河川にもどってきたときには,太陽はかなり低くなっていた。公園の水飲み場を見ると撮りたくなるのは,私の習性である(2016年1月11日の日記を参照)。こういう構図では,コンパクトカメラでは思った場所にピントをあわせることが難しい。パララクスの影響も,無視できないだろう。それでも,夕方の雰囲気はじゅうぶんに伝わるのではないかと思う。

ともあれ,使用期限を10年以上過ぎているにもかかわらず,とくに問題なく使えそうであることが確認できた。どういう環境で保管されていたのかは知らないが,古くなったときの劣化が顕著であるという評判のコニカのフィルムでさえ,じゅうぶんに使える状態だったのだから,それよりも耐久性が高いとされるフジのフィルムがじゅうぶんに使える状態であることは,当然のことなのかもしれない。

ともあれ,コニカもフジもそれなりのまとまった数量のフィルムをいただいたので,ほんとうにしばらくの間,フィルムの入手に困ることはなさそうである。ただし,最近のネガカラーフィルムの現像料は,24枚撮りも36枚撮りもかわらないようである。それならば,使用期限が2005年の「コニカカラー100(業務用パック)」が36枚撮りなので,目先のコストとしてはもっとも有利ということになる。


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