撮影日記


2017年08月18日(金) 天気:一時雨のち晴

衝動的に「太陽の塔」を見に行った

大阪は,古くから魑魅魍魎の跋扈する地であった。そこで近代になってから,北と南に「魔除けの白塔」が建てられた。その効果は絶大であったが,最近,どちらも老朽化しているようで,効力が落ちているようだ…

…というのは,まったくの出まかせであるが,大阪の北部と南部に,それぞれ異彩を放つ有名な白い塔が建てられている。これは,まぎれもない現実である。実際に老朽化がすすんでいるようなのも,寂しい現実である。
 南にあるのは,「超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔」という。土で作られたかのような,不思議な姿をしている。これはPL教団が建てたものなので,「PLの塔」とよばれることもある。
 北にあるのは,「太陽の塔」という。いうまでもなく,1970年の日本万国博覧会の会場に建てられたものである。
 大阪にゆっくり滞在する機会があれば,ぜひともこれら2つの塔を見ておくとよいだろう。その奇妙な姿は,きっと頭から離れないはずだ。南にある塔を「通天閣」のことと思った方もおられるかもしれないが,あれには「魔除け」の効力はない(笑)。

冗談はおいといて。

私は以前から,南のほうに行く機会が多いので,「PLの塔」を目にすることは多かった。しかし,私はPL教団の関係者ではないため,立ち入ったことはほとんどない(1回くらいはあったと思うが)。それに対して「太陽の塔」が見えるほうへ行く機会は少なく,その姿を見たことそのものが少ない。今日は,クルマで買い物にでかけたついでに,衝動的に「太陽の塔」を見に行った。
 平日昼間の大阪市内中心部は,クルマの流れがあまりよくない。たまたま,今年の私はまだお盆休みの最中であるが,世間的にはすでにお盆明けである。新御堂筋に乗ってからようやく,スムースに走ることができるようになった。
 万博記念公園に行くのははじめてではないが,クルマで行くのははじめてである。だから,駐車場の勝手がわからない。平日だからか,万博記念公園の駐車場はどこも空いているようだ。少しでも「太陽の塔」へ近い駐車場はどこだろうかと周回しているうちに,「エキスポシティ」というショッピングモールの駐車場へ吸いこまれた。
 建物を出たら,そこが以前の「エキスポランド」であることが理解できた。
 モノレールを越えれば,万博記念公園の入り口に至る。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

「太陽の塔」のまわりは芝生が整備されており,近づくことはできない。ただ,晴れた空に,白い塔がよく映える。この姿を見ることができただけで,満足だ。

「エキスポシティ」の駐車場は,平日だったために「最初の2時間が無料」であった。かなりのんびりしたつもりだったが,超過の駐車料金は200円だけだった。


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