撮影日記


2017年07月03日(月) 天気:曇

いまさらフォーサーズ とりあえず標準ズームかな

ジャンク品セットに含まれていたOLYMPUS E-300は,電源がONになることは確認できた。OLYMPUS E-300では,OLYMPUS-PEN Fと同じようにミラーが横向きに動く。このことで,もともと興味がまったくなかったOLYMPUS E-300がとても気になる存在になってきたのである(2017年6月26日の日記を参照)。ともかくボディしかないので,バッテリーとレンズを入手しなければならない。
 まずは,バッテリーである。Amazonなどでさがせば,純正品ではないが,安く売られているものがあるので,それを取り寄せた。
 つぎは,レンズである。そもそも個人的に,フォーサーズシステムはまったくの「Out of 眼中」だったので,どのようなレンズのラインアップがあったのか,さっぱりわからない。撮像素子が小さいので焦点距離の表記にも違和感があり,標準ズームレンズなのか広角よりのズームレンズなのかなどが,なかなか感覚的にとらえられない。短焦点側が14mmで長焦点側が45mmくらいのレンズが標準ズームレンズに相当するらしいことがようやくわかり,中古カメラ店やインターネットオークションサイトなどをチェックする。もう終わったシステムのはずだから,廉価版の標準ズームレンズはもう余り気味だと思っていたのだが,入札しても意外なほどに競合者があらわれる。なかなか,なっとくいく価格では,みつけられない。

レンズが入手できない間に,いちおうOLYMPUS E-300の動作を確認する。
 電源のON/OFFは問題なく,撮影モードの切り替えもわかりやすい。測光モード,AFモード,露出補正などの切り替えは,これまで使ってきたディジタル一眼レフカメラとは違っている面が多くて当初は迷ったが,慣れてしまえばじつにわかりやすいことに気がつく。撮像素子のわりにはボディが大柄であることさえ気にしなければ,使い心地はまずまずではないだろうかと思われる。適当なレンズをあてがってレリーズすると,なにか像が写っている。撮影も再生も,問題なさそうである。
 専用のレンズではないが,適当なレンズをあてがって,あらためてファインダーを覗く。
 ファインダーには視度調整機構が内蔵されているが,この調整範囲が広いのはありがたい。ニコンの一眼レフカメラ(F80やそれと同等のディジタル一眼レフカメラなど)のファインダーに内蔵されている視度調整機構は,調整できる範囲が私にちょうどよいところ(-3)には,少し足りない。だから結局,-3の視度補正レンズを装着して使っている。その点,OLYMPUS E-300のファインダーに内蔵されている視度調整機構は,ほんとうにありがたい。
 しかし,ファインダーを覗くと軽い絶望感がある。
 あまりに,狭い。
 そもそも撮像素子が小さいのだから,狭いのはしかたない。そのうえ,OLYMPUS E-300では,画面の縦横比が4:3である。ライカ判(あるいは,いわゆるAPS-Cサイズ)の画面はやや横長の3:2だから,それを見慣れていると,4:3のファインダーがさらに狭いものに感じてしまう。そして,適当なレンズをあてがっているだけとはいえ,ピントの山がまったくわからない。ピントがあったかと思う場所でレリーズしても,写った画像はまったくのピンボケである。慎重にピントの山を見極めれば,ピントのあった画像が得られるので,ミラー等が大きくゆがんだりずれたりしているというトラブルを抱えているわけではなさそうだ。ニコン(フジ,コダックを含む)でも,キヤノンでも,ペンタックスでも,こんなことはまったくなかったことである。
 ともあれ,専用のレンズを入手して,オートフォーカスに頼らなければ,使い物になりそうにない。

そうこうしているうちに,レンズが到着した。
 ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6という,標準ズームレンズである。

OLYMPUS E-300ボディに装着して,オートフォーカスは問題なく動くことを確認する。そして,オートフォーカスまかせで手近にあるものを撮る。もちろん,ピントはちゃんとあっている。写った画像のきめも細かく,優等生的な写りを示す。レンズの素性は,よさそうである。
 しかし,OLYMPUS E-300のファインダーはいただけない。ピントがあっているかどうかが,とにかくわかりにくいファインダーである。OLYMPUS C-1400Lと比較のテーブルにのせられそうな印象すら受ける。

いろいろ調べていくなかで,ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macroというレンズが気になってきた。開放F値がF2で1/2倍までの接写ができるレンズは,ほかに例がなかったように思う。しかし,OLYMPUS E-300のファインダーでは,このレンズを生かせそうにはないか。まあ,あわてて入手を考える必要はない。


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