撮影日記


2017年04月16日(日) 天気:曇ときどき晴

水滴のなかに咲く

朝に水やりとするとき,花や葉に水がかからないようにするのがよい,とよく言われる。その理由として,花や葉についた水滴には凸レンズのような効果があり,強い日差しが凸レンズで集められて花や葉を傷めることがあげられる。
 しかしながら,花を接写するときに水滴がついていると,画面に変化をつけられる。また,水滴を注視すると,背後の風景がそのなかに映っていることがわかる。それは,水滴には凸レンズのような効果があるためだ。とくに,同じ種類の花が密集している状態で水滴のなかを覗くと,水滴のついている花と同じ種類の花が,水滴のなかでも咲いているのが見えることになる(2017年4月2日の日記を参照)。

バイカラーのチューリップが,また咲いた。先に咲いたのは紫がかった色のものだが,こんどは濃いピンク色のものである。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

バイカラーの,ピンク色と白色とが接する部分についた水滴のなかに,紫色,黄色,赤色の花が並んでいる。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

左側の背景には,黄色の花と赤色の花がボケになっている。右側の底についた水滴のなかには,水滴によって長く伸びて見える黄色の花と赤色の花が映りこんでいる。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

たくさん並んだ水滴のなかには,それぞれに花の姿が映りこんでいる。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

花についた小さな水滴に映りこんだ像を撮るには,等倍(フィルムや撮像素子に,実物と同じ大きさの像を結ぶ状態)をこえる拡大撮影をおこないたい。いまのところ拡大撮影には,マクロスライダーとニコノス用広角レンズの組みあわせが使いやすいと感じている(2017年4月8日の日記を参照)。


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