撮影日記


2017年04月04日(火) 天気:晴

サクラは咲きはじめが美しい

全国各地に,サクラの名所とされる場所がある。また,有名なサクラの木も,いろいろとある。それらの開花を追いかけるのも1つの楽しみ方であるし,身近な場所にあるサクラに注目しつづけるのも1つの楽しみ方である。身近な場所にあるサクラに注目することの利点は,ほぼ毎日のようにそのようすを見られることだ。私が注目している「楠木の大雁木」のサクラも,順調に開花がすすんでいる。週末くらいから雨になるようだが,それまでに満開になってしまうと,その雨で一気に散ってしまう懸念がある。まだ花は少ないが,晴天が続くうちにいろいろと撮っておこう。だから今日は,ちょっと本気を出す。

「楠木の大雁木」は,北から南へ流れる太田川の右岸にある。そのため朝は,順光になる。全体の情景を写しておくには,都合がよい。
 なお,マミヤプレスを持ち出すのは,昨年11月以来のことである(2016年11月5日の日記を参照)。まずは,このときに使い残していたフィルムを使う。撮影済のフィルムがたまってきたので,近いうちに現像を依頼することにしよう。

ということで,サクラのようすは,前日にディジタルカメラで撮影したもので紹介する。
 「楠木の大雁木」では,午後になると上流へ向くと順光になる。

Kodak DCS Pro 14n, SIGMA AF 14mm F3.5

こうして見ると,まだまだ開花は寂しい状態だ。
 広角レンズで全体を撮るよりも,望遠レンズで開花している花だけを写すようにしよう。
 ニコンの180mm F2.8というレンズは,とにかくきれいに写るレンズであると思う。ただ,接写用のレンズではないので,ここではテレコンバータの力を借りておきたい。

Kodak DCS Pro 14n, AF NIKKOR ED 180mm F2.8S, TC-14AS

使用したテレコンバータは,1.4倍のTC-14ASなので,画質が極端に低下することはない。ただし,Kodak DCS Pro 14nでは,TC-14ASのような電気接点をもたないレンズを装着したときには,露出計がはたらかない。もっともふつうに晴れた日中であれば,いちど基準になる露光を決めておけば,ほぼその値に固定しておいても大きな問題はない。むしろ逆光条件になったので,ほどほどのハイキーになり,好都合である。透過光で見る花びらは,美しいものである。ただし,ピントはやはり,中央の花にあわせるべきであったか。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, TC-14AS

こんどは,サクラのほんのりした色合いを楽しむために,影になっている花を選んだ。AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8SとTC-14ASの組みあわせでは,ボケの具合がよくないようだ。
 今年もしばらく,ここのサクラで楽しませてもらうことになるだろう。


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