撮影日記


2016年12月25日(水) 天気:晴れ

軽く鉄分補給
広島から神戸にちょっと日帰り

「青春18きっぷ」は,JRの普通列車に乗り放題のきっぷである。11850円で5回分使用でき,1人で5日分使ってもよいし,いちどに5人で使ってもよい。(新幹線を含む)特急列車には,特急券を追加しても乗車できないなどの制約はあるが,始発列車から最終列車(厳密には0時を過ぎる)までたっぷり1日中,普通列車を利用できるきっぷである。東海道本線や山陽本線を中心に,仙台あたりから熊本あたりまでは列車の本数も多く,快速列車も運転されているので,うまく時間をあわせると,普通列車だけでもかなりの遠方まで移動することができる。とくに,大阪を中心に運転されている新快速列車はかなり早く,ここでかなりの距離を稼ぐことができる。たとえば広島を5:52に発車する糸崎行き乗れば,その日のうち,23:42に宇都宮に到着できる。進路を逆に西に向かえば,広島を5:52に発車する岩国行きに乗れば,熊本には13:38に到着するし,日豊本線(大分,宮崎方面)を経由して,23:38に鹿児島中央に到着できる。また,長崎にも17:05に到着できる。うまく使えば,2370円でずっと遠方に行けるということである。ただし,あまり遅くに到着しているようでは,当日には観光もなにもできない。片道5〜6時間程度の場所に行くならば,現地での滞在時間も十分に確保できて,2370円で往復できることになる。広島からだと,神戸あたりがちょうどよい。
 「青春18きっぷ」を買ったのは,たぶん2009年の春以来のことだと思う(2009年3月15日の日記を参照)。

広島を5:52に発車する列車にのれば,三ノ宮には11:36に到着する。神戸市立博物館では,「特別展 古代ギリシャ」がはじまっている(*1)。

これを見て,南京町で昼食をとればちょうどよい。

広島から神戸に行くときにネックになるのは,岡山から相生までの区間である。この区間では列車が1時間に1本程度しか運転されないにもかかわらず,いつも混雑している印象がある。また,途中で乗り降りする人も少ない印象があり,岡山駅で座れなければ,ずっと座れない可能性が高い。したがって,ここの区間の乗り方に,ちょっとした工夫が必要になる。着席の可能性を高くするには,始発駅にできるだけ早くから並ぶことが基本である。
 広島駅を5:52に発車する糸崎行きに乗れば,糸崎駅から岡山行きに連絡する。しかしここは,1つ手前の三原駅で降りることがポイントだ。三原駅で30分ほど待つと,三原駅始発の相生行きに乗ることができる。このようにすることで,三原から相生まで座席を確保できる可能性がうんと高くなる。三原駅での待ち時間が長いのが気になるかもしれないが,列車はすぐに入ってくるので,乗った状態で待つことができるから好都合だ。しかも列車は6両編成で,この区間にしては比較的長く,トイレも2か所(下関側からみて1両目と4両目)にあるので,長時間乗車にも好都合である。

ただ,それ以外はとくに工夫すべき点もない行程なので,いわゆる「鉄分」の人には,少々物足りないところがあるかもしれない。

*1 特別展 古代ギリシャ
http://www.greece2016-17.jp/


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