撮影日記


2016年11月13日(日) 天気:晴のち曇

チューリップ100球を植えよう

「チューリップの花を撮りたい」と思ったとき,おもなとるべき行動としては,つぎのような2つが考えられる。
 
 1.チューリップで有名な,観光農園を調べる。
 2.チューリップの球根を買ってきて,植える。
 
 一般的には,広いところに一面に広がったチューリップを撮りたいならば,1を選択することになるだろう。接写あるいはごく至近距離で,チューリップの花1つ1つを撮りたい,あるいは数輪の花を撮りたいという場合なら,2を選択することになる。観光農園に出かけるよりも,自宅で植木鉢などに植えておくほうが,好都合である。自宅の植木鉢なら,背景や光の都合よい場所へ自由に移動させられるし,配置だけでなく切るのも曲げるのも,水をかけるのも自由である。そして,いつでも気の向いたときに,撮影することができる。
 チューリップは,花を楽しんだ後できるだけすみやかに花茎を切り,葉を茂らせて球根が太るようにすれば,翌年も花を咲かせてくれる。ただし,初年度と同じような立派な花が咲くとは限らないし,そもそも球根がじゅうぶんに太らなければ,花を咲かせてはくれない。昨年秋にはあたらしい球根を植えなかったのだが,うまく球根が太ったようで,この春にも花を楽しむことができた。しかし,いろいろな色の花を植えていたはずなのだが,この春に咲いたのは黄色い花だけだった。

Kodak DCS 460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

昨年秋にあたらしい球根を植えなかったのは,チューリップを撮るのに少し飽きてきたという感じがあったためである。だが,あらためて撮ってみれば,チューリップはやはりおもしろい。花に直射日光があたっていて,かつ背景が暗いと,鮮やかな花の色がひきたつ。
 一方で,同色の花が背景にあれば,淡い雰囲気を楽しむこともできる。
 ディジタルカメラで撮れば,そのあたりの調整もやりやすい。

Kodak DCS 460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

つぎの春にもいろいろな色のチューリップを撮りたくなったので,球根を買って植えることにした。
 ちょうどそんなときに,チューリップの球根の大特価情報が飛びこんできた。送料込みで,100球1380円だという。1球あたり,14円以下だ。販売店は,大阪の有名な「国華園」である。大量に輸入した球根が崩れて,色や品種が混ざって区別がつかなくなってしまったという。
 チューリップの球根は,通常,花の色ごとにわけて売られている。チューリップを植えたい人は,咲かせたい色の球根を購入し,色の並びを考えて植えることになる。崩れて混ざった結果,通常の売り方ができなくなったということだ。そこで,混ざったままの状態で,「訳あり商品」として安価に売られることになった。

注文してから約1週間ほどの昨日,球根が届いた。

ここに球根が100球ほど,入っているらしい。
 ただし,何色が何個入っているかは,わからない。

中身は,けっこう大きくて,きれいな球根である。これが1球14円以下で買える機会は,そうそうあるものではない。
 そして,いろいろな色や品種の球根がほどよく混じっているかもしれないし,なにか1色だけが入っているのかもしれないという。

プランター1つに10球ずつ植えるとしても,100球を植えるには,プランターが10個必要である。
 もっと詰めて植えてもよかったかな?

空いている植木鉢やプランターなどをかき集め,まっすぐに並べたり,まるく並べたり,いろいろ変化をつけて64球まで植えることができた。残った球根を数えてみたところ,まだ53球もある。つまり,117球を1380円で購入できたということだ。
 プランターや植木鉢を買い足して,来週,もう少しがんばって植えてみよう。
 さて,来春,どんな花が何個咲くのか,楽しみである。いろいろな色の花が混ざって咲けばおもしろいだろうし,すべて同じ色という状態も迫力があるだろう。


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