撮影日記


2016年07月12日(火) 天気:雨のち曇

歪みを失ったUW-NIKKOR 28mm F3.5に意味はない?

ニコノスの水中専用レンズUW-NIKKOR 28mm F3.5は,最前面の厚い保護ガラス(凹レンズになっている)によって水中での撮影に特化した補正がされており,水中以外の撮影では周辺が流れてしまって,ピントもあわなくなっている。だからといってその保護ガラスを取り去ってしまうと,ごく至近距離にしかピントがあわないレンズになってしまう(2016年5月16日の日記を参照)。しかし,リバースリングで拡大撮影に用いるのであれば,そのような問題は関係なくなるのではないだろうか。
 そこで,UW-NIKKOR 28mm F3.5最前面の保護ガラスを取り去った状態でのリバース撮影を試すことにした。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5 (modified), BR-2

これならば,周辺が流れることはないようだ。
 水滴が,さらにシャープに写るようになったと感じる。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5 (modified), BR-2

不安定な心たちが寄り添ってきたかのように,水滴がコロコロっと写ってくれる。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5 (modified), BR-2

だが,普通の写りを求めるなら,このUW-NIKKOR 28mm F3.5を使う必要などない。すなおに,NIKKOR-N Auto 24mm F2.8のような,Ai化される以前の超広角レンズで楽しめばよいのである(2016年4月24日の日記を参照)。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5 (modified), BR-2

UW-NIKKOR 28mm F3.5を水中以外で活用するならば,とくに改造など施さない状態で,リバースして拡大撮影に用いるのがよさそうである。そのような希望が湧きあがってきた,今朝のことであった。


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