撮影日記


2016年07月02日(土) 天気:曇

リバースリングならなんでもつく!
水中専用レンズUW-NIKKOR 28mm F3.5を
陸上でも使いたい

ニコノス(一眼レフカメラの「ニコノス RS」を除く)は,水深50mの場所でも撮影ができる,本格的な水中カメラである。ちょっと濡れても大丈夫ですよ,という防水カメラとはレベルが違うのである。マリンスポーツに無縁な私にとっては,ネコに小判,宝の持ち腐れではある。だが,しぶきをあびる位置で滝を撮るときに使えるのではないかと考え,NIKONOS IV-Aをお迎えした(2005年11月10日の日記を参照)。
 ニコノスはレンズ交換が可能で,15mm,20mm,28mm,35mmと80mmレンズが用意されている。50mmレンズは用意されていないので,標準レンズといえるものはW-NIKKOR 35mm F2.5ということになる。W-NIKKOR 35mm F2.5とNIKKOR 80mm F4の2本は,水中での撮影にも陸上での撮影にも対応した,水陸両用レンズである。それに対して,UW-NIKKOR 15mm F2.8,UW-NIKKOR 20mm F2.8,UW-NIKKOR 28mm F3.5は,水中専用レンズである。広角レンズほど目立つ,水中撮影時の周辺部の歪みを補正したために,陸上ではかえってきちんとした像を結ばない(2016年5月16日の日記を参照)。
 水中撮影をしないのならば,UW-NIKKOR 28mm F3.5には「使い道がない」のであろうか。また,ニコノス以外のカメラで,このレンズを利用することはできないのだろうか。同じニコンのカメラであっても,一眼レフではないニコノスと,一眼レフカメラとの間には,レンズの互換性はないのである。ニコノスのレンズを,いわゆる「ミラーレス」とよばれるディジタルカメラで使うためのマウントアダプタは市販されているようだが,ニコンFマウントの一眼レフカメラで使うためのマウントアダプタが市販されているのは,聞いたことがない。あったとしても,無限遠にピントをあわせることができず,接写専用になるだろう。

接写専用?そうだ,接写に使えるはずだ!

広角レンズを逆向きに取りつけると,等倍を超えた拡大撮影が可能になる。ニコンでは,リバースリングBR-2というアクセサリが発売されている。これは,フィルタ径52mmのレンズをカメラに逆向きに取りつけられるものだ(2016年4月24日の日記を参照)。

UW-NIKKOR 28mm F3.5のフィルタ径は58mmなので,58mmを52mmに変換するステップダウンリングを併用すればよい。

リバースさせてしまえば,マウントの違いはまったく関係なく,どんなレンズでも取りつけられるのだ。

ただし,接写だけに限定されてしまう。実際に使用するには,「マクロスライダー」などの微動装置が必須である。


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