撮影日記


2016年03月03日(木) 天気:晴れ

新ホームと旧線路

1年くらい前ころから,JR可部線の安芸長束駅では,駅の改良工事が進められている。安芸長束駅の横川寄りに梅の木が植えられている区画があったのだが,あるときその梅の木の多くが伐採され,整地がおこなわれた。住宅地として分譲されるのかと思いきや,工事の資材置き場のようになっていった。やがて,線路と住宅との間に足場が設けられるようになったことで,安芸長束駅の改良工事がおこなわれることがわかった。
 JR可部線の安芸長束駅周辺は,住宅の密集地となっている。全線が単線のJR可部線において,安芸長束駅は,上下列車の交換ができる駅となっている。下り(可部方面行き)の線路はほぼまっすぐになっているが,上り(横川方面行き)の線路は大きくカーブしている。スペースも,4両編成の列車がすれ違うには,あまりゆとりがない。その結果,上下線にはさまれた安芸長束駅のホームは,上り(横川方面行き)乗り場が大きく曲がった状態になり,列車とホームとの間に大きな隙間が生じている個所も少なくない。

また,ホームの両端はきわめて細くすぼまっている。4両編成の列車が停車するときには,そのホームをほぼ目いっぱい使っている。つぎの写真では右側が,停車中の可部方面行き4両編成の列車である。

Nikon F-301, Ai NIKKOR 28mm F2.8, EB (2001/07/21)

反対側を見ても,列車がほぼめいっぱいの位置に停車している。

Nikon FM, Ai Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.5S, E100G (2003/10/19)

手前右側は,改札口につづく通路になる。列車を利用する人は,ここで線路を渡る。ここに警報機は設けられているが(黄色い回転灯),通路は狭く危険を感じる場所である。そして実際に,乗客と列車との接触事故が起きたこともあった。その後,ここには遮断機が設けられるようになった。

安芸長束駅におけるこのたびの工事は,ホームのカーブと線路を渡るときの危険性を軽減するのみならず,ホームへの緩やかなスロープを設けるなどいわゆるバリアフリー化なども目的としている。

JR可部線活性化連携計画を変更しました(*1) (広島市)

▲「JR可部線活性化連携計画(変更)」(平成22年(2010年)2月 平成26年(2014年)9月(変更))(*3)
「A-4 利便性・速達性の向上(緑井駅、安芸長束駅の駅施設の改良)」(p.24)を参照

先月末までの工事(2016年2月27日の日記を参照)で,横川側の線路の改良ができたことになる。以前の線路は切断され,その上にあたらしいホームが設けられている。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

線路をつけかえるという大きな工事は終わったが,ホームについてはまだ,仮のものを設けただけだ。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

以前のホームと線路,あたらしいホームと線路との位置関係は,このあたりから眺めるとよくわかる。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

まだまだ,どのように変化するのか目を離せない,安芸長束駅である。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

*1 JR可部線活性化連携計画 (広島市)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1411014651187/index.html


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