撮影日記


2016年01月19日(水) 天気:雪

雪の降る日は防水カメラ
コニカ DIGITAL現場監督 DG-2

ここしばらくはすっかりご無沙汰しているが,かつては作木(旧・双三郡作木村,現在は三次市の一部)にある常清滝に,何度も撮影に訪れていたことがある。常清滝は,季節によってその表情を大きく変えるところに大いに魅力を感じている。とくに冬には,全体が凍りつくことがある。凍結した滝の姿が見られるのは,強い寒さが続いた後のことになる。そのようなチャンスが訪れるとすれば,おおむね1月末から2月第1週目にかけてのころになると感じている(2009年1月21日の日記を参照)。

この冬,広島は暖冬傾向である。例年,12月中に1回くらいは,はっきりと雪の降る日があるのだが,この冬はまだ,そんな日が訪れていなかった(2015年12月24日の日記を参照)。それでも1月も後半になると,やはり大規模な寒波はやってくるのである。その寒波にあわせて低気圧が日本の南岸付近を通過すると,広島市内でもまとまった雪が降ることになる。

Konica DG-2

ということで昨夜から,この冬はじめてのまとまった雪が降り,朝になっても積もり続けている。風もそこそこ吹いているので,雪は横から飛んでくる。こういうときには,やはり防水カメラを使いたいものだ。

2003年に発売されたコニカ「DIGITAL 現場監督 DG-2」は,工事現場での記録を目的にしたコンパクトディジタルカメラである。そのため本体は厚いゴムや強化ガラスなどで保護されており,防水についても配慮されている。スペック的にはもはやすっかり時代遅れなものであり,撮像素子は1/2.7型で211万画素にすぎない。ライカ判では38mmレンズに相当する単焦点レンズが搭載されており,きわめてシンプルなものである。だが,防水に配慮されており,手袋をしたままでも問題なく使えるようになっている魅力は,いつまでも色あせない。そもそも,せいぜいL判程度にしか出力しないのであれば,200万画素もあればじゅうぶんなのである。

Konica DG-2

もちろん,「そんなことは,わかっている。でも,(なにかに使えるかもしれないから)もう少し多い画素数で記録したいのだ。」という考えを批判するつもりは毛頭ない。私も同じ考えだからだ(笑)。

昨秋に,まとまった数のジャンク扱いのディジタルカメラを入手する機会があったが(2015年10月1日の日記を参照),このKonica DG-2はそのときまとめて入手したなかに含まれていた1台である。私の定義では,「クラデジ」はOLYMPUS C-1400Lより前の機種に限る(2015年9月10日の日記を参照)ので,Konica DG-2は「クラデジ」ではないから,「古い」という面だけでは魅力が足りない。しかし,「防水」という際立った特徴のある機種は,やはりいつまでも色あせないものである。

ところで,Konica DG-2も,なかなかおもしろい発色をすることがある。

このサムネイル画像を見たとき,一瞬「あれ,こんなサクラを撮ったことがあったかな?」と思ってしまった。よく見ると,つい最近,Konica DG-2で撮ったものである。もちろん,春にサクラを撮ったものではない。葉を落とした木を撮ったものであるが,その木には多数の白い実がついていた。それがなぜか,淡いピンク色になってしまい,サムネイルの小さな画像で見ると,満開のサクラのように誤認しかけたものである。

Konica DG-2

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