撮影日記


2016年01月12日(火) 天気:曇ときどき晴

改造バッテリーに充電できるか?
FUJIX DS-505A活用の可能性

液漏れしたバッテリーパックが固着して動作しなくなっていたFUJIX DS-505Aをいただいた(2016年1月4日の日記を参照)が,バッテリーパックを取り出して清掃し,バッテリーパックを分解してあらたにNi-MH電池をハンダづけしたところ(2016年1月10日の日記を参照),ふたたびFUJIX DS-505Aは動作するようになった(2016年1月11日の日記を参照)。

中身を入れかえてバッテリーパックを再生したわけだが,このたびの再生方法はきわめてイレギュラーで危険なものである。このことはまず,理解しておいていただきたい。
 中身を入れかえたバッテリーパックには,大きな問題点が2つある。
 1つ目の問題点は,電池の持続時間が大幅に短くなっているだろうと思われることだ。
 その理由としては,入れかえた電池の規格が,もとの電池とまったく異なることがある。もとの電池は1200mAhのNi-Cd電池だが,入れかえた電池は750mAhのNi-MH電池だ。容量が大幅に少ないため,満充電後の撮影可能回数が,本来の電池よりも大幅に少なくなっている可能性がある。入れかえる前にNi-MH電池はじゅうぶんに充電にしておいたが,完成までに数日が経過しており,その間になんどもシャッターなどを動作させていた。そのせいもあってか,昨日の試し撮りでは,20カットも撮影しないうちにバッテリー残量の警告が表示されるようになった。

そこで,2つ目の問題点が浮上する。それは,中身を入れかえたバッテリーパックは,きちんと充電できるだろうか?ということである。ここには,さまざまな問題が含まれている。
 ここでも,入れかえた電池の規格が,もとの電池とまったく異なることが理由の1つになる。Ni-Cd電池とNi-MH電池とでは,適正な充電方法がやや異なっており,一般的にNi-Cd電池用の充電器では,Ni-MH電池を正常に充電できない可能性があるとのこと。その症状としては,じゅうぶんに充電できないことや,充電中に過熱し,最悪の場合には爆発等につながる懸念も指摘される。
 さらに,電池を入れかえるときに,スポット溶接ではなくハンダづけで端子を接続したことも,懸念につながる理由の1つになる。ハンダづけのときの熱が,電池の内部構造に悪影響をおよぼす可能性があるためだ。

したがって,充電は原則として,目の届く範囲でおこなうことになる。就寝中や外出中に充電をおこなうことは,できるかぎり避けるべきだ。
 取扱説明書によれば,本来のバッテリーパックの充電時間は,約1時間とのことである。ところがこのたびなかみを入れかえたバッテリーパックは,10分ほどで充電が終了してしまう。過熱というほどではないが,バッテリーパックはそれなりに熱をもっているので,これ以上の充電は危険だろう。ほどほどのところで自動的に充電が停止したのか,異常を感知して充電が停止したのか,そのあたりはわからない。
 充電が終了したバッテリーパックをカメラに装填すると,ちゃんと撮影を続行できた。満充電になっているのかどうかはわからないが,いちおう充電はできるようである。
 再充電のできたバッテリーパックを装填して,ふたたび外出して試し撮りである。

FUJIX DS-505A, Ai NIKKOR 50mm F1.4

いつもの駅前の,いつものポストである。妙に「質感」を感じるのは,ただの気のせいか?

FUJIX DS-505A, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED (at 24mm)

大口径ではない高倍率ズームレンズだが,24mm側での周辺減光は,気にならないレベルだと言える。

FUJIX DS-505A, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED (at 120mm)

一方で,120mm側の周辺減光は,やはり気になるレベルだ。

バッテリーに不安があるので,これからFUJIX DS-505Aを酷使していくことは,たぶん難しいだろう。だが,「ちょっと撮ってみる」くらいであれば,なんとか使えるようになった。ここまでくれば,このFUJIX DS-505Aの復活宣言をしてもよいだろう。今後も機会を見つけては,レンズの相性などの確認を続けていくとともに,FUJIX DS-505Aならではの撮り方というかなにか使い道を見つけられればと思う。


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